「伝統的酒造り」が無形文化遺産に 関西の“酒どころ”もお祝いムード 振る舞い酒や「醸造祈願」も
読売テレビ
ユネスコ(国連教育・科学・文化機関)の無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まりました。関西各地が喜びに沸いています。 (文化庁のYouTube「シン日本酒囃」より) 「じゃ、まず俺はお酒を一杯…。やっぱり鍋には日本酒だな」 「このお酒おいしいでしょ。『伝統的酒造り』がユネスコ無形文化遺産に登録されたって聞いて、奮発していいお酒買ったのよ!」 文化庁もアピールしてきた日本の「伝統的酒造り」。5日、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されることが決まりました。 お祝いムードに沸いたのが、兵庫県新温泉町。 古くから、酒造りに関わる職人を多く輩出してきたことから「杜氏(とうじ)の郷」とも呼ばれます。 町の資料館では、観光客に無料で酒が振る舞われました。 但馬杜氏組合の鐘谷雄三さん 「酒に興味なかった方が、これをきっかけに酒の工程などに興味を持ってもらい、考えてもらう機会になればいい」 登録されることが決まった、日本酒を始めとする日本の「伝統的酒造り」。 穀物を原料とするこうじを使い、発酵させる手作業の技術で、室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展してきた、日本古来の技術です。 酒造りに必要な、良質な地下水が豊富で、日本有数の酒どころとしても知られる京都・伏見。 町には、酒どころ伏見の氏神様をお祭りする「御香宮神社」があり、5日は、伏見区の酒造組合がおいしい酒が造れるようにと醸造祈願を行っていました。 登録決定を受け、伏見で300年以上続く酒蔵は…。 増田德兵衞商店の増田徳兵衛 会長 「やはり後継者の問題ですとか、やはり杜氏さんも、それぞれ流派としても減ってきていますし、伝承的なものも次の世代に伝えていきたい」 地域風土を生かしながら代々受け継がれてきた酒造りの技術。 登録に向け活動を続けてきた、酒造り技術の保存会の会長は…。 “酒造り技術の保存会” 小西新右衛門さん 「日本酒・焼酎・泡盛・本みりんという麹(こうじ)菌を使った酒造りという、伝統的な技を今まで伝承してきたわけですから、そういうものを守ると同時に、これから発展形でどうしていくのかもあわせてスタートできる、ひとつのきっかけを与えていただいたんじゃないかと思います」 世界に誇れる、日本の酒造り。登録決定で、今後どのような広がりを見せていくのでしょうか。 (文化庁のYouTube「シン日本酒囃」より) 「日本酒を配合した美容アイテムも出てるんだよ。私、最近、酒かす使ったパックにはまってて、もうお肌つるんつるんのぷるんぷるん」 「 え!? すず彼氏いるのか?」 「うん、大学卒業してから、かれかれ3年になるわ。 結婚を前提にお付き合いしてるの」 「聞いてないよ~」