小2殺害の関与示唆した男、別の女児襲撃事件で7日逮捕へ 兵庫県警、殺人未遂容疑
兵庫県加古川市で平成19年10月、小学2年の鵜瀬(うのせ)柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件で、関与を示唆していた服役中の男(45)が同県たつの市で18年に起きた小4女児襲撃事件にも関与した疑いが強まったとして、兵庫県警が小4女児への殺人未遂容疑で7日に逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 【表でみる】服役中の男をめぐる事件の経過 男は平成27年、兵庫県姫路市で女子中学生を刃物で刺したとして逮捕され、懲役10年が確定。服役中の30年、岡山県津山市で16年に小学3年の女児=当時(9)=を刃物で刺殺したとして殺人容疑で逮捕された。令和4年に岡山地裁で無期懲役の判決を受け、その後確定していた。 鵜瀬さんの事件は、平成19年10月16日午後6時ごろに発生。加古川市別府町新野辺の自宅前で、公園から帰宅した鵜瀬さんが玄関へ向かう途中、何者かに胸などを刺され殺害された。たつの市の事件は18年9月28日午後6時20分ごろ、新宮町新宮の路上で発生し、学習塾から歩いて帰宅中の女児が胸などを刺されて重傷を負った。 いずれの事件も目撃情報や物証が乏しく、捜査は難航を極めたが、県警は不審者の洗い出しなどの捜査を継続。両事件が起きた当時、加古川市に住んでいた男の関与が浮上したという。 捜査関係者によると、県警は岡山の事件で判決確定後、服役中の男に繰り返し聴取した結果、たつの市の事件だけでなく、鵜野さんの事件への関与も示唆。たつの市の事件では女児を刺したとされる人物が写る防犯カメラ映像を精査するなどし、立件は可能と判断した。一方、鵜瀬さんの事件では有力な映像などはなく、県警は慎重に関与を調べる。