フェルシュホー、F2ジェッダ戦スプリント優勝も技術規則違反で失格処分。ハウガーが繰り上がり優勝に
F1サウジアラビアGPと併催されているFIA F2第2戦ジェッダ・ラウンド。金曜日にはスプリントレースが行なわれ、トライデントのリチャード・フェルシュホーがMPモータースポーツのデニス・ハウガーらを振り切ってF2通算4回目の優勝を果たした。 【リザルト】FIA F2 2024ジェッダ・スプリントレース しかしレース後、トライデントの2台に技術規則違反が発覚。スプリントを制したフェルシュホー、10位フィニッシュのローマン・スタネックが失格処分となった。 F2の声明によると、トライデントの両ドライバーは「レース前に、技術規則第8条2.6に準拠していない不正なスロットルペダル開度マップにしていたことが判明した」という。 トライデントの両ドライバーがリザルトから除外されたことで、ハウガーが繰り上がり優勝。F2で通算5勝目となり、ドライバーズランキングでは4番手に浮上した。 そしてハイテック・プラス-エイトのポール・アロンが2位、VARのエンツォ・フィッティパルディが3位表彰台を獲得し、インヴィクタ・レーシングのクシュ・マイニが8位で1ポイントを掴んだ。 フェルシュホーがスロットルマップ違反で表彰台を逃したのはこれで2度目。VARから参戦した2023年シーズンのスパ戦ではフィッティパルディに次ぐ2番手でチェッカーを受けたが、失格となった。 木曜日の予選ではプレマのオリバー・ベアマンがポールポジションを獲得したが、そのベアマンは虫垂炎を患ったカルロス・サインツJr.の代役としてスクーデリア・フェラーリに招集を受け、急遽F1デビューを果たすこととなったためF2のジェッダ戦を棄権。そのため土曜日のフィーチャーレースではマイニがポールポジションからスタートする。スプリントで失格となったフェルシュホーはハウガーからふたつ後ろの9番手からフィーチャーレースを迎える。
James Newbold
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