「死刑になりたいと犯行」検察が指摘 手製のやりを妹に突き出す 殺人未遂の罪 男が起訴内容を認める
去年6月、山梨県笛吹市の自宅で包丁を棒の先端に取り付けた手製のやりを殺意を持って複数回突き出し、同居する妹に大けがをさせた罪に問われた男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。 笛吹市の無職 小野拓実被告28歳は去年6月、笛吹市内の自宅で、包丁をおよそ1mの棒の先端に取り付け、同居する妹に対し殺意を持って複数回突き出し、手に大けがをさせたとして殺人未遂の罪に問われています。 14日に甲府地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で小野被告は「その通りです」と起訴内容を認めました。 冒頭陳述で検察は被告はSNSトラブルを理由に父親に強く叱責され、スマートフォンを取り上げられたことや、これまで感じていた両親への不満を募らせ全てが嫌になり家族全員を殺して裁判で死刑になりたいと犯行に及んだと指摘。 また犯行当日、被告が自宅の2階からレンガを落として父親を殺害しようとその準備をしていたことや犯行は妹の腹部や頭を狙っていたことを明らかにしました。 一方弁護側は被告に知的障害がありトラブルを起こしやすく社会に生きづらさを感じていた、現在は、犯行を後悔し反省していると主張しました。 起訴内容に争いはなく裁判は罪の重さが争点となり、次の裁判は今月20日に開かれる予定です。
テレビ山梨