あまりに不遇…。日本代表に縁がなさすぎる選手6人。Jリーグでは圧巻も、声がかからないのは?
日本代表は、日本で最高のサッカー選手たちが集まる舞台であることは言うまでもない。しかし、代表監督の戦術や好み、選手本人の負傷など、さまざまな理由から呼ばれなかったトップ選手も数多くいる。今回は、Jリーグで見事な活躍をしながらも、日本代表とは縁遠かった選手をピックアップして紹介する。
FW:鈴木優磨 生年月日:1996年4月26日 日本代表通算成績:なし 現役で日本代表に縁がない選手の代表格として挙がるのは、鹿島アントラーズの鈴木優磨だろう。 鹿島の下部組織で育った鈴木は、19歳だった2015年にJ1デビューを果たし、すぐにレギュラーに定着した。プロ2年目の2016シーズンはリーグ戦で8得点を挙げ、J1優勝に貢献。2019年には、ベルギーのシント=トロイデンへ移籍し、2020/21シーズンのベルギー1部リーグでは17得点を挙げる活躍を見せ、2022年1月に鹿島に復帰している。 欧州から戻ってきた鈴木は、再びJリーグで躍動した。得点力に加えてチャンスメイクに長けており、FWとしてあらゆる仕事ができる。2022シーズンと2023シーズンにJリーグ優秀選手賞を受賞していることからも、その能力の高さは明らかだ。 しかし、日本代表とは全く縁がない。能力としては日本代表に呼ばれてもおかしくないレベルにあることは間違いないが、森保一監督が望んでいないのか、鈴木が拒んでいるのか、いまだに実現していない。カタールワールドカップ前は待望論もあったが、最近は世間的にも呼ばれなくて当然という雰囲気すらある。 森保監督にとって、ピッチ上で見せる鈴木の気性の激しさは、能力面のプラスよりも大きなマイナスだという評価なのかもしれない。
MF:家長昭博 生年月日:1986年6月13日 日本代表通算成績:3試合0得点 川崎フロンターレの家長昭博は、2011年の招集を最後に、10年以上日本代表から遠ざかっている。 プロキャリアの初期にガンバ大阪、大分トリニータ、セレッソ大阪でプレーした家長は、スペインのマジョルカでヨーロッパに挑戦した。マジョルカでは成功を収めたとは言いがたく、この頃から代表には呼ばれなくなっている。 しかし、家長のキャリアはむしろマジョルカでの挑戦を終えたあとに輝いており、2016シーズンから所属している川崎フロンターレで大活躍中だ。2018シーズンにJリーグ最優秀選手賞を受賞すると、2018年のほかにも、2020年から3年連続でJリーグベストイレブンに選出されている。37歳となった今季も、Jリーグ開幕から4試合続けて先発出場しており、国内屈指の選手であることに疑いの余地はない。 2021年12月に発表された翌月のウズベキスタン代表戦に向けた日本代表メンバーには、このシーズンのJリーグベストイレブンに選ばれた日本人選手7人のうち6人が招集されている。その中で、唯一呼ばれなかったのが家長だった。