【元宝塚・華優希さん】二度目の『千と千尋の神隠し』、リンとして楽しく生きたい|CLASSY.
大人気舞台『千と千尋の神隠し』の再演が決定!千尋役がクワトロキャストになり、全国を回ってロンドンでも公演します。今回はリンと千尋の母の二役の再演が決まった、元宝塚トップ娘役の華優希さんに舞台にかける意気込みや、ウェルビーイングについての考えかたをインタビューしました。
今年3月から始める舞台は、主演の千尋役がクワトロキャストになり、ロンドンでも公演するなど話題が尽きません。去年の御園座に続き、今年も出演が決まったときのお気持ちを教えてください。 去年初めて御園座のオファーをいただいたとき、身の引き締まる思いでしたがとても嬉しかったです。でも、実際このカンパニー入ってみて「すごいプロジェクトに参加してしまった」という緊張感に襲われたのをおぼえています。今年は更に大きくなり巨大プロジェクトになったので「どこまでいってしまうんだろう?」と思っているところです(笑)。今年も参加することになりとてつもない緊張感は今まで以上にありますが、『千と千尋の神隠し』という日本の誰もが知っている作品の舞台に立てることが何よりもありがたいと思っています。今はお稽古に集中する毎日ですが、ふとしたときに「私の舞台人生においてすごいことが起こっているぞ!」と感じています(笑)。 初演舞台はご覧になりましたか? チケットが取れず観られなかったので、配信で拝見しました。「映画の世界がここにある!」と、とても感動しました。 印象に残っているシーンはありますか? たくさんあるんですけど…。冒頭の千尋の登場シーンで、本物の千尋が走っているみたいだと思いました。走り方がアニメと同じで! お湯の表現の仕方にも感動しました。水は使っていないのに、温かいお湯に見えるんです。話していったらきりがないくらい、どのシーンも印象的でした!
以前CLASSY.ONLINEで華さんの舞台について取材させていただいたときに「演じる役らしい走り方をしたい」とおっしゃっていました。走り方にはこだわりがあるんですね。 私、どれだけ走り方に注目しているんでしょうね?(笑)見てしまうポイントなんだなと改めて思いました。走り方や歩き方、姿勢などにその人らしさが出ると思うので、気になってしまうんだと思います。 リンと千尋の母の二役を演じますが、それぞれの印象やどう演じたいかなど教えてください。 リンは物怖じしないで誰とでもコミュニケーションがとれる人なのですが、私とは真逆の性格なので戸惑いました。私は再演の御園座から参加したので、「今回から入らせていただきます。よろしくお願いいたします…(最後小声)」みたいな感じだったんです。さらにリンはやることが多いので、段取りを一生懸命こなす人みたいになってしまって。「リンは、こんな人じゃない!」と思い、一つ一つかみ砕いて理解していったんです。そうしたら、リンの台詞の「やってらんねーよ」なども、すごく強い言葉ですがリンとして言うとこができ始めて…。物怖じしないリンとして、舞台で楽しく生きられるようになりました。 お母さん役は、千尋とたくさん関わる役なので関係性を大切にしたいと思っています。今回は千尋が4人いて、どの千尋もそれぞれ違って本当に素敵なので、舞台でどんな風に心を動かされるのだろうと今からとても楽しみです!