ユーロ圏総合PMI改定値、11月は48.3 サービス業も50割れ
[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた11月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.3と、前月の50.0から大幅に低下した。製造業に続いてサービス業も不況を示す水準となった。 速報値の48.1から小幅に上方修正されたが、好不況の分かれ目となる50を下回った。 ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「経済全体を支えてきたサービス部門は1月以来初めて縮小に転じた」と指摘。ユーロ圏の主要3カ国でこの傾向が見られるとして、「全体的な成長見通しにとって悪いニュースだ」と述べた。 サービス部門PMI改定値は49.5と、1月以来初めて50を下回った。先月は51.6だった。 総合新規事業指数は今年最低だった前月の47.9から46.8に低下した。全体的な需要が急減し、短期的な改善が見込めないことが示された。 ただ、サービス企業では雇用が拡大し、雇用指数は10月の50.3から51.0に上昇した。