衛星画像で見るハリケーン「ヘリーン」がフロリダ州にもたらした甚大な被害（海外）
ハリケーン「ヘリーン」がフロリダ州沿岸を襲った様子を、アメリカ海洋大気庁の衛星が捉えた。 【全画像をみる】衛星画像で見るハリケーン「ヘリーン」がフロリダ州にもたらした甚大な被害 画像には、破壊された家屋、根こそぎにされた木、大量のがれきが写っている。 ヘリーンはフロリダ州だけでなく、複数の州に広範な破壊をもたらした。 カテゴリー4のハリケーン「ヘリーン」がフロリダ州沿岸に上陸した際の被害状況が、アメリカ海洋大気庁（NOAA）の衛星画像によって捉えられた。 2024年9月26日の夜遅く、NOAAの衛星「GOES East」が、フロリダ北西部ビッグベンド地域のペリー近くに上陸したハリケーンを捉えた。 その時の風速は時速225kmに達したとNOAAが伝えている。 ペリーから南に車で30分のキートンビーチ（下の写真）は甚大な被害を受けた。 キートンビーチがあるテイラー郡の保安官は、ハリケーンによってこの地域の家屋の90%が破壊されたと、WCTVニュースに語っている。 破壊された家々は、被害の一端を垣間見せているに過ぎない。嵐は木々を根こそぎ倒し、電線を切断し、地域全体を浸水させた。 フロリダ州政府によると、10月1日時点で4万9000人以上の住民が依然として停電に見舞われている。 ビッグベンド地域近くのダークアイランドやフィッシュクリークでの被害状況の画像も公開されている。NOAAは他の州に関しては画像を公開していない。 ヘリーンはフロリダを襲った後、北上した。これまでにジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州などで130人以上が死亡したとAP通信が伝えている。また、数え切れないほど多くの人々が自宅や店舗、車を失った。 ノースカロライナ州バーンズビルでメイプルズ（Maples）というコーヒーショップを経営していたスーザン・スコギンズ（Susan Scoggins）は、ハリケーンが近づいていると聞いたとき、ここにとどまり、地域コミュニティの人々に食べ物と安全を提供したいと考えていた。 「ハリケーンが去った後、メイプルズが地域の人々のための安全な避難所になればいいと願っていた」と彼女はBusiness Insiderに語っている。 「でも、もう建物はなくなってしまった。何も残っていない」 洪水やがれき、インフラの損壊により、ノースカロライナ州アッシュビルやジョージア州オーガスタなどでは断水が発生し、救援物資の配送が困難になっている地域もある。 ジョージア州オーガスタに住むシャデイ・コリンズ（Shaday Collins）は「ロウソクもバッテリーも切れかけている」と9月30日にジョージア公共放送で語っている。 「何もかもが限界にきており、今は誰もがサバイバルモードに入っている」
