本番さながら、舞に磨き 金沢おどり、20日開幕 県立音楽堂、23日まで
第21回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は20日から4日間の日程で、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開かれる。19日の最終通し稽古では、ひがし、にし、主計(かずえ)町の金沢三茶屋街の芸妓(げいこ)衆が舞台の感触を確かめながら踊り、復興を祈る大舞台は本番さながらの熱気に包まれた。 大和楽(やまとがく)でつづる舞踊絵巻「寄加能賑芸妓舞(よせつどうかのうのにぎわいはなのまい)」の全九景を通しで仕上げた。主計町の「花を恋(こ)い」では、美人画を写したような衣装に身を包んだ芸妓衆が所作や立ち位置を念入りに確認した。 三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「風流船揃(ふなぞろえ)」では気持ちを一つに音を合わせた。 総合演出を務める寿柳(としやぎ)流の寿柳貴彦宗家家元は全体の照明や場面転換に目を配り、正派若柳流若柳会の若柳宗樹(そうじゅ)会長、西川流の西川千雅(かずまさ)家元が細やかに指示した。寿柳家元は「『一人は皆のために』の思いで舞台をつくり上げた。見に来てくださる方に幸せや元気を届け、励みとなる舞台にしたい」と話した。 金沢おどりは県立音楽堂邦楽ホールで、23日までの4日間、各日午後1時、同4時に開演する。入場料はプラチナ席が完売、S席(指定)8千円が残りわずか、A席(自由)7千円。22日は千円増。チケットは北國新聞イベントガイドのほか、CNプレイガイド=0570(08)9999=まで。