小中学校での「がん教育」実施状況 長野県は1割 松本市で子どもたちへの「がん教育」考える公開講座「がんについての正しい知識を教えたい」
テレビ信州
子どもたちの未来を考えた取り組みです。1日、松本市では子どもたちへの「がん教育」を考える公開講座が開かれました。 元養護教諭 小林文恵さん 「がんについての正しい知識を教えたい」 松本市で開かれた市民公開講座。“こどもをまんなか”にした「がん教育」を考えようとがん経験者、医療者で活動する団体が開いたものです。がん教育は、学校指導要領に記され、文部科学省は外部講師の活用を働きかけています。 昨年度の小中学校での「がん教育」の実施状況は年々、増加傾向にありますが、全国で12.4パーセント、長野県では10パーセントとまだ低い状況です。 シンポジウムでは、学校、医療者、それにがん経験者が意見を交わしました。 諏訪赤十字病院がん診療推進室 進士明宏室長 「教えることと言えば、1つは困らないように今できることを教えることだと思う。それは予防とか健診ですし、困った時にどうすればいい、それから困った人への対応とこの3つを教えるのを、がんを使ってというイメージで考えている」 県教育委員会事務局 小野直也さん 「やったあとの手応えとか、子どもたちの変容を見た時にはやって良かったと思える。だからできる限り多くの先生方にそういう感覚になっていただけるような場が提供できたらと思う」 主催した団体は、「未来のおとなが自分らしく安心して過ごせる社会」を目指してがん教育の在り方を考えていきたいとしています。