「そのバイト、大丈夫?」 少年院で特別授業 警視庁など
少年院の在院生に向け、闇バイトや匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)と関わる危険性を知ってもらおうと、警視庁と東京都などは3日、多摩少年院(八王子市)で特別授業を開催した。 【写真特集】警視庁のバッジ35種類、初めて一挙公開 同少年院では2017年から特別授業を開き、今回で8回目。16~20歳の少年ら約100人が参加した。 特別授業では、プロの劇団員が「そのバイト大丈夫?」と題した劇を披露した。お金に困った大学生が銀行口座の名義貸しの闇バイトに手を染める様子を演じ、「トクリュウに関わると都合のいいように使われる。お金が欲しいと思っても犯罪には関わらないで」と呼び掛けた。 講演したお笑いトリオ「ロバート」の山本博さん(46)はタレントとして活躍する傍ら、新たにボクシングに取り組んだエピソードを話した。「失敗してもよい。チャレンジすることで1勝、試合に勝って2勝だ」と挑戦する大切さを語った。 在院生代表の少年は特別授業の終了後、「社会に出てから被害者、加害者にならないように気を付けようと思った」と決意を新たに。警視庁暴力団対策課の山寺善三課長代理は「若い人は犯罪組織の標的になりやすい。この授業が人生の糧になってほしい」と期待を寄せた。