香港「巨大詐欺事件」詐欺師と捜査官の熾烈な戦い。トニー・レオンとアンディ・ラウが共演で話題
イギリスによる植民地支配が終焉を迎えようとしていた1980年代の香港は、金と欲望が渦巻くバブル景気に沸いていた。そんな狂乱の80年代を背景に、100億ドルをだまし取った凄腕詐欺師と、彼の逮捕に執念を燃やす捜査官とのおよそ15年にわたる戦いがここにはじまった――。 【写真】アンディ・ラウとトニー・レオンが共演した『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』 昨年の第48回トロント国際映画祭で特別貢献賞を受賞したアンディ・ラウと、第80回ヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞したトニー・レオン。アジアのトップスターとして第一線を走り続けてきたふたりが『インファナル・アフェア』シリーズ以来およそ20年ぶりの共演を果たした映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』が、2025年1月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開となる。
■世界に影響与えた「インファナル・アフェア」 監督と脚本は『インファナル・アフェア』シリーズ3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが担当している。 『インファナル・アフェア』シリーズの最終章『インファナル・アフェアIII 終極無間』の香港公開から20年という節目の年となった2023年12月に世界各国で封切られた本作は、香港の興収ランキングで5週連続1位を記録。香港・中国本土の最終興収が130億円を超える大ヒットを記録した。
また香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨では12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞をはじめ6部門を受賞するなど、名実ともに高い評価を受けている。 アンディ・ラウ、トニー・レオンというスーパースターの共演作であり、映画史に残る傑作として名高い『インファナル・アフェア』シリーズは、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン主演で『ディパーテッド』のタイトルでハリウッドリメイクされ、アメリカ・アカデミー賞では作品賞と監督賞を含む4部門で受賞。日本でも「ダブルフェイス」のタイトルで、西島秀俊、香川照之のダブル主演でドラマ化されるなど、世界中のクリエーターたちに多大なる影響を与えてきた作品だ。