維新・藤田、国民・榛葉両幹事長が生出演…少数与党となった自公との政策協議の行方は
基本理念の近い維新と国民民主は共闘できるか
反町理キャスター: 少数与党との協議に維新と国民民主はどう向き合うか。一対一か仲間を増やして向き合うか。 榛葉賀津也 国民民主党幹事長: 各党等距離、是々非々で。税制改正とそれに関わる補正予算の話は我々が政策として訴え、選挙で民意を得た上での交渉だから一対一でやった。だが、ガソリン税などは共闘もできる。ただ維新さんがこのタイミングで代表選をやっている。代表が決まる12月1日は、国会が開会して代表質問をしている最中。共闘したくても話す相手が決まっていない。もったいない。 藤田文武 日本維新の会幹事長: その議論は前回の代表選時にもあった。私は他党のように任期制にすべきという考えだが、結党以来、選挙の責任を現執行部が問われるイベントをやることが党の健全化に繋がるという制度設計思想で続いてきた。 反町理キャスター: それは「一生野党でいいです」という致命的なルールでは。 藤田文武 日本維新の会幹事長: 今回我々は負けて大幅に議席数を減らしたが、与党が過半数を割ったことでキャスティングボートを握れるかもしれない数字になってしまった。皆さんの評価と実態の数字がずれる場合の判断が難しい。結局「野党システム」、政権に関与することが非常に難しい制度になっていることは問題で、党内でしっかり議論して決めなければ。 反町理キャスター: 対自民戦略における維新・国民民主の連携は。 榛葉賀津也 国民民主党幹事長: 国会で活動する上では、安全保障、憲法、そしてエネルギーについてのベクトルは非常にしっくりくるものがあり、国会での連携はあり得る。維新の新体制がどうなるのかに尽きる。 藤田文武 日本維新の会幹事長: 私と榛葉幹事長は非常に近しく、コミュニケーションできると思う。ただ立憲さんと一緒にできるかと言われれば、エネルギー、憲法、安全保障で考え方が違う党と選挙を一緒にはできない。国民さんは連合さんが背景にあり、雇用政策などで少し違う部分はあるが、特に民間労組の方々は維新の考えを理解していただいており、敵にするつもりはない。どの勢力に対しても真摯に向き合う。 榛葉賀津也 国民民主党幹事長: 基本理念の一致が大事。立憲さんには我々とほぼ同じ考えの議員もたくさんいるが、もう連合推薦もいらない、共産党と一緒にやればいいという方々も少なからずいる。政権を取ることを目的に数合わせをしても政治は動かず、民主党政権時と同じになる。だから我々は国民民主党で踏ん張っている。 竹俣紅キャスター: 参院選に向けた候補の一本化は。 藤田文武 日本維新の会幹事長: 安易に調整すべきではない。松井一郎前代表に厳しく言われたが、選挙では単純に票を足し合わせた数にならない。選挙に勝ちたいがためかというご批判は絶対にある。基本的には自党が主張する政策を出し、どの地域でも選択肢を示すのが正しいと思う。 竹俣紅キャスター: 臨時国会は11月28日から開かれる見通し。予算委員会の委員長には、野党議員として30年ぶりに立憲の安住淳氏が就任。理事会のポストは自民4人、立憲3人、維新1人、国民民主1人。自民が賛成する案件に維新か国民民主が乗るだけで理事会を通り、委員会の採決に繋がる可能性がある。 藤田文武 日本維新の会幹事長: これまで予算委員会では何かあればみんな退場、審議拒否していた。委員長を出している立憲さんはそれができない。緊張感のある議論が必然的に生まれる。まずは政策ベースで一つ一つ緊張感のある議論を行い、新しい国会の意思決定のあり方に各議員が向き合う期間が必要。 榛葉賀津也 国民民主党幹事長: 維新・国民民主・立憲を合わせれば5人で自民に勝るが、自民が維新か国民民主の理解を得られれば通る。各党が無責任な揚げ足取りやパフォーマンスの委員会運営ができない、極めて緊張感のある状態。いい国会になると思う。 ただ忘れてはいけないのは、参議院は自民党が圧倒的過半数を持っていること。野党の法案は一本も通らない。試されるのは野党。憲法審査会では枝野幸男さんが委員長になったが、もし憲法審査会を動かさなかったり後ろ向きの議論ばかりやれば、やっぱり野党はこうかとなりかねない。 (「BSフジLIVEプライムニュース」11月20日放送)
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