マイナーチェンジでより静かに、それでいて価格アップも最小限。ホンダ進化版「ヴェゼル」SUV首位奪還か?
なお、1.5Lガソリン車のGグレードは、先代がFFと4WDを用意していたのに対し、新型では4WDのみを設定。これは、同じく1.5Lガソリン車でFFのみを設定する「WR-V」が新たに登場したことで(2024年3月発売)、同メーカーのモデル同士による「ユーザーの食い合い」を避けるためのようだ。 なお、新型のボディは、全長4340mm×全幅1790mm×全高1580~1.590mm、ホイールベース2610mm。先代モデルと比べ、全長が10mm伸びているが、ほかのサイズは同じだ。
■ハイブリッドFF車を街乗りでチェック 今回の試乗では、主に静岡県御殿場市の市街地と、箱根のワインディング、東名高速道路などを使ったコースを使用。それぞれのシーンで、新型ヴェゼルの走りがどう変わったか試してみた。 まずは、新バリエーションであるe:HEV XハントパッケージのFFに乗ってみた。ヴェゼルに新採用されたボタニカルグリーン・パールのボディカラーを採用した仕様だ。ほかにも、カッパー・メタリック塗装が施されたフロントのバンパーロアーガーニッシュやフォグライトガーニッシュなどにより、アクティブな印象を演出。また、内装は、カーキ×ネイビー色のシートなどにより、こちらもアウトドア感が満点だ。
なお、シート素材は、ファブリックをベースに、サイド部分にしっとりとした質感を持つプライムスムース(合成皮革)を使ったコンビシートを採用。また、ファブリックには、撥水・撥油性を備えるファブテクト加工も施し、アウトドア・ユースでも汚れやシミなどを気にせずに使える工夫も施している。 パワーボタンを押すと、ハイブリッド用バッテリーの充電状況が良好のため、エンジンはかからず、無音のままだ。ステアリング奧にある、7インチのマルチインフォメーション・ディスプレイに配置されたメーターが点灯し、走行可能であることを知らせる。シフトレバーをDレンジに入れ、アクセルペダルをゆっくりと踏み込むと、モータードライブらしいスムーズな発進を味わえる。