“鉄人”リゾ、やっぱりいい人…ヤンキースの一員なのにドジャースの大谷翔平と山本由伸新加入に「日本にとってもWSはアメージングな舞台になる」
大リーグの2024年ワールドシリーズ(WS)は25日(日本時間26日)、ヤンキースがドジャースの地元ロサンゼルスに赴き、開幕する。ヤンキースのアンソニー・リゾ一塁手(35)は23日(同24日)、ドジャース地元メディア『ドジャーブルー』によるファンのQ&Aコーナーに出演。今季からドジャースに大谷翔平選手と山本由伸投手が新加入したことで、注目度が格段に上がっていると喜んだ。 「アメリカのスポーツでこれ以上の大舞台はない。これは本当に驚異的な機会だ。特にドジャースが大谷翔平と山本由伸を獲得してくれたおかげで、野球をすごく愛する日本にとってもWSはアメージングな舞台になる。楽しくなるよ。これからも野球界には多くのスターが来てくれると思う。野球選手として、そして一野球ファンとして、それは本当に野球にとっていいことだと思う」 また、来年3月は東京ドームでドジャースとカブスの開幕シリーズが開催されるが、カブスOBでもあるリゾは、この一大イベントも歓迎した。「エキサイトするアジアや日本の人々が大勢いるね。もちろんカブスにはセイヤ(鈴木誠也)と今永がいるから、このカードになるのも納得だ。ドジャースも移動は大変だろうが、みんなにとってプラスだと思う」 リゾは2016年、カブスが108年ぶりにWS優勝を果たし、『ヤギの呪い』を解いたときのスター選手。当時の主力だったクリス・ブライアント(現ロッキーズ)やエース左腕レスターらとともに、地元シカゴでは『聖人』に等しい存在だ。 通算303本塁打、球宴選出4度のメジャー14年目にとって、WSはそれ以来8年ぶり2度目。「戻って来られて本当にうれしい。ここに来て本当にチーム一丸となった。山あり谷ありだったが、本当に素晴らしい一年になった。WSに戻って来られたのはスペシャルなことだ。ポストシーズンに進むチャンスはいつ来るか分からない。だから、そのチャンスを得られるときはベストを尽くす」と話した。WSの対戦相手ヤンキースの一員なのに「ドジャースが大谷翔平と山本由伸を獲得してくれたおかげで、野球をすごく愛する日本にとってWSはアメージングな舞台になるね」と腕を鳴らした。 今季は9月28日のパイレーツ戦で死球を受け、右手の薬指と小指を骨折。それでも、けがを押してガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズで復帰すると、5試合で計16打席に立ち、打率・429(14打数6安打)でチーム15年ぶりのWS進出に貢献した『鉄人』だ。 (写真はAP)
中日スポーツ