得点圏打率上位4傑を独占する阪神勢 8番木浪は満塁打率・571 逆転優勝へ勝負の甲子園7連戦
貧打、貧打と叫ばれ続けた阪神だが、得点圏打率を見れば上位4傑を阪神勢が独占する構図となっている。 トップは・363で大山、2位が・350で森下、3位は佐藤輝で・343。クリーンアップトリオが上位を占め、4位には1番の近本が・326で続く。 特筆すべきは、前記の4選手全員が得点圏打率がシーズン打率を上回っている点だ。・257の大山は1割以上高い打率をマークし、森下、佐藤輝も3回に1回以上の割合で安打を放っている。 また、8番に座る木浪は、シーズン打率が・202、得点圏打率も・267にとどまっているが、満塁時の打率は14打数8安打の・571、15打点と驚異の勝負強さを誇る。 首位・巨人を2・5ゲーム差で追いかける阪神は、10日からDeNA3連戦の後、広島、ヤクルトとそれぞれ2連戦の7連戦。残り16試合となった中での過酷日程となるが、全て本拠地の甲子園で戦えることは大きなプラス材料となる。 阪神は先週、下位チームの中日、ヤクルトとの6試合を5勝1敗とし、首位とのゲーム差を「3」も縮めることに成功した。逆転優勝に向けては、今回の7連戦は勝ち越しはもちろん、5勝2敗以上の結果が求められる。 阪神OBの中田良弘氏は「阪神は打てなくて負ける時のパターンが似てるので、そういった時にどういった変化を加えられるかが大事。ただ、今回は甲子園での7連戦。自宅から通える、ルーティンを統一できる、時間をうまく使えるといった点も含めて有利に働くはず」と解説した。 残り16試合はセ・リーグで最も少ない。これが有利に働くのか、それとも不利に働くのか。勝利の女神はどんな結末を用意しているのだろうか。