ボクシング男女8人、パリ五輪最終予選へ出発 木下鈴花「崖っ縁」 坪井智也「やるだけ」
ボクシングのパリ五輪世界最終予選(24日~6月2日・バンコク)に出場する男女8選手が21日、羽田空港から出国した。日本は既に男子で71キロ級の岡沢セオン(INSPA)、57キロ級の原田周大(専大)が代表に内定。残る選手にとっては、今予選が五輪出場権獲得のラストチャンスとなる。 五輪切符を懸けた一戦へ、女子で50キロ級の木下鈴花(クリエイティブサポート)は4月にタイ合宿を敢行。蒸し暑い気候に体を慣らすなど万全の準備を整えた。「本当に崖っぷちなので。全力をしっかり出し切れたら」と決意。66キロ級の鬼頭茉衣(カネヨシ)は髪形をアフロに変えて心機一転。「自分のベストを出せれば絶対内定できる実力はある。今回決めます」と意気込んだ。 男子で51キロ級の坪井智也(自衛隊)は、3位だった昨年の杭州アジア大会であと一歩で出場権を逃した。3月の世界1次予選(イタリア)後には「構えから直して、徹底的にきつい練習や嫌なこともやった」と明かす。「もうやるだけなんで、頑張ります」と気合の表情だった。 63・5キロ級の西山潮音(宮崎県スポーツ協会)は今予選前、80キロ級の若谷豪(愛媛県競技力向上対策本部)とともにウズベキスタンで合宿を行っていた岡沢と原田に合流。強豪国で経験を積み「いい状態で大会に臨める」と自信をみなぎらせた。
報知新聞社