陸上自衛隊第1空挺団、降下訓練始めを公開
陸上自衛隊は11日、千葉県船橋市の習志野演習場で「第1空挺団 降下訓練始め」を一般公開し、基地周辺住民や自衛隊ファンで賑わいました。 空挺部隊とは、輸送機や輸送ヘリなどの航空機から隊員がパラシュートなどで降下して作戦を遂行する部隊のことで、陸上では移動の制約がある箇所でも迅速に兵員が展開出来るメリットがあります。第1空挺団は陸上自衛隊唯一の空挺部隊として千葉県の習志野駐屯地に置かれており、その即応力を活かして侵略時の阻止・排除行動を行うことを主務とする他、災害派遣や国際平和維持活動にも参加しています。
「第一空挺団 降下訓練始め」は1年の安全を祈願して1969年より行われていた「開傘祈願祭」という部内行事が元になっており、1974年から現在のように一般公開されています。快晴の空の下行われた2015年の降下始めは、輸送機からの空挺隊員による降下訓練や、戦車や火砲などの地上部隊と連携して侵略された領土の奪還を行う訓練を披露しました。 また、中谷防衛大臣が隊員に対して訓示を行った他、元陸上自衛隊のレンジャー教官だった経験を活かして訓練用設備での降下訓練を体験しました。 なお、当初は自衛隊が導入を検討しているティルトローター機のオスプレイも参加する予定でしたが、直前に地元に配慮して中止されています。