“特捜戦隊デカレンジャー”デカブレイク役を襲った病、そしてデカピンクとの結婚と移住…放送から20年、6人の戦士が新作映画で再び集結
■病を乗り越え「二足の草鞋」に 「末梢性顔面神経麻痺」と診断された友一さん。当時の主治医からは、薬物療法から鍼灸治療へシフトすることが提案された。 藁にもすがる思いで薬物療法から切り替えたところ、施術を始めて3、4か月経って症状がだんだん軽くなり、半年でほぼ完治したという。 このときの経験から、友一さんは俳優業と並行して、医療の道を目指すことを決意。東京の医療大学附属の鍼灸学校で学び、2016年に「はり師・きゅう師」の国家資格を取得した。 病を乗り越え、「二足の草鞋」でまた新たなスタートを切った友一さんが、人生のパートナーとして選んだのが、デカレンジャーで“デカピンク”役を演じた菊地美香さんだった。 ■デカレンジャー夫婦の誕生 菊地さんとは、京都のドラマロケで再会し意気投合。2018年に結婚し、デカレンジャー夫婦が誕生した。その後、新婚生活を京都で過ごしていた2人だったが、友一さんの大学院時代の師匠が高知市のクリニックの院長をしていた縁で、3年前、高知市に移住。2人にはある共通の思いがあった。 ■吉田友一さん 「沖縄の離島で研修していたときに中山間地域での医療の大切さに気づき、地域を“診る”ことでもっと医療の道を究めたいと思うようになりました。師匠からも、それができるのが高知ではないか、とアドバイスを頂いて…」 ■菊地美香さん 「いろいろ2人で話をしていくうちに、緑がたくさんあるところに住みたいという気持ちが一緒だったんです。気が付いたら結婚して高知にいましたね」 そんな高知に、デカレンジャーは再び集結する。「映画で地方創生を」という思いから始まった新作映画。高知城の天守でデカレンジャーがポーズを決めるシーンは、何とも圧巻だ。 ■新作映画でデカレンジャー夫婦初共演 映画への思いは 高知に移住してからの2人は、様々な姿に“変身”。友一さんは、地域おこし協力隊として、高知市役所に勤務しながら鍼灸師としての活動も続けている。