大谷翔平、40打席ノーアーチの原因を徹底分析! 打撃傾向から見えた“スランプ”の理由とは…?
分析結果から見えてきたのは…?
では、開幕直後の打撃傾向の背景には、何があったのだろうか。考えられるのは以下の点である。 ・オープン戦で引き付ける打撃を意識するなど試行錯誤していた ・調整期間が短かった 大谷選手の今季のオープン戦初登場は、右ひじの手術明けだったこともあり例年より遅かった。その中で、最大限に引き付けて打つというテーマを持って臨んでいたように見える。オープン戦出場初戦のレフト方向へのホームランがそのいい例であろう。 一方、今季の開幕戦は日本時間3月20日と早く、しかも開催地は遠距離移動を伴う韓国・ソウルである。本来取るべき調整時間が取れないまま開幕を迎えた結果、真ん中の打ち損じも増えるなど感覚がつかめないまま、ノーアーチが続いたように見える。 今季第1号を打ってからはマルチヒットの試合を続けている大谷翔平選手は、今や過去3年の感覚を取り戻したといえる。今後は調子の波はあるにせよ、昨季までの打撃内容が期待できそうだ。そして、好調時に分析したらどのような結果が出るかも楽しみである。 (※1)3区分の詳細は以下のとおり。 ファストボール:フォーシーム、ツーシーム、カッター、シンカー オフスピードボール:スプリット、チェンジアップ、フォーク、スクリューボール ブレーキングボール:スライダー、カーブ、ナックル、スイーパー、スラーブほか
ベースボールチャンネル編集部