IMP. 佐藤新×渡邉美穂で『青春ゲシュタルト崩壊』映画化 脚本は『Eye Love You』三浦希紗
IMP.の佐藤新と渡邉美穂がW主演を務める映画『青春ゲシュタルト崩壊』が、2025年に公開されることが決定した。 【写真】原作の丸井とまと『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版文庫) 本作は、スターツ出版が運営するケータイ小説サイト「野いちご」に投稿され、小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品となった、丸井とまとの同名小説を実写映画化する青春物語。個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる、“青年期失顔症”になった高校生が、新たな出会いを経て成長していく姿を描く。 脚本を手がけるのは、『Eye Love You』(TBS系)の三浦希紗。三浦は「“自分を見失う”というごく身近にある感情を、“青年期失顔症”という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル」と原作の魅力について語り、「爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです」コメントした。 ある日突然、“青年期失顔症”を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉(渡邉美穂)は誰にも言えず1人で悩んでいた。そんな、朝葉の異変に気が付いたのは、唯一、同級生の聖(佐藤新)だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。彼に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で大きくなっていく。同じく聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うようになる。 W主演の1人で、派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍痛みに寄りそえる高校2年生の朝比奈聖を演じるのは、ドラマ『silent』(フジテレビ系)や映画『わたしの幸せな結婚』に出演し、2023年にはデジタルシングル「CRUISIN’」でデビューを果たしたIMP.の佐藤。本作が映画初主演となる佐藤は、「歌番組の出番直前に、突然『映画のW主演決まったよ~』と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています」とオファーがあった日のことを振り返った。さらに、初の映画W主演を務めることについて、「まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います」と意気込んだ。 佐藤とW主演を務め、ある日、自分の顔が認識できない“青年期失顔症”になってしまう間宮朝葉を演じるのは、日向坂46の元メンバーで、卒業後はドラマ『あなたの恋人、強奪します。』(ABCテレビ)などに出演し、11月には主演映画『あたしの!』の公開が控える渡邉。渡邉は原作を読み「狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。何かを手放すこと、辞めることは決して“逃げ”でも“甘え”でもない。あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします」とコメント。また、「この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。」と、撮影へ挑む気持ちを明かした。 原作者の丸井は、「もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです」と期待を寄せた。 コメント 佐藤新(IMP.)(朝比奈聖役) 歌番組の出番直前に、突然「映画のW主演決まったよ~」と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています。 初のW主演映画という事で、とても気が引き締まる思いです。まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います。 よろしくお願いします。 渡邉美穂(間宮朝葉役) 初めて原作を読んだ時、狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。 何かを手放すこと、辞めることは決して“逃げ”でも“甘え”でもない。 あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします。 何かに悩んだり、自分自身を見失いそうになった時、この作品を通して心の拠り所を見つけてもらえたら良いなと思います。 私もその想いを胸に、この映画を大切に大切に作り上げていきたいです。 この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。 素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。 丸井とまと(原作者) もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。このような素敵な機会をいただけたのは、一緒に書籍を作り上げてくださった方々や、原作をお手にとってくださった皆様のおかげです。たくさんの愛をありがとうございます。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです。 三浦希紗(脚本) 丸井とまと先生の原作を読んだ時、“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル。このギャップを、映像化で最大限に引き出すためにはどうすればいいのか、それを意識しながら脚本を考えていきました。 爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです。
リアルサウンド編集部