岸和田市長「加害は絶対にない」 性的関係巡る女性の主張に反論
岸和田市の永野耕平市長(46)が不適切な関係にあった府内の女性から損害賠償を求める訴訟を起こされて和解した問題で、女性の代理人弁護士が26日、女性の心境や永野氏の主張への反論をつづった書面を公表した。永野氏から「和解金を抑えるために、和解内容の口外禁止条項を外してほしいと打診を受けた」などと明かした。 【統計】性暴力 現場で多いのは… 永野氏は27日、女性の代理人による書面の公表を受けて岸和田市役所で取材に応じた。女性側とは「見解の相違がある」と述べ、「口外禁止条項なしで500万円という提案は、(原告側から)来たと思う。口外禁止条項が外れているイコール話していいではなく、第三者への(訴訟記録の)閲覧制限はかかっていて話すべきでないと考えた」と反論した。 永野氏はその上で、「大変反省すべきことで、妻以外の女性と交際関係にあったことは悪い」と釈明。一方で「加害(行為)は絶対にない。(女性が)PTSD(心的外傷後ストレス障害)になったことは、自分が原因ではない」と述べた。 女性側が公表した書面で「一方的な主張を都合の良いストーリーで発信している」と批判されたことについても「ストーリーの発信ではない」と否定した。【中村宰和】