A4サイズになる電動キックボード!? 次世代モビリティで世界に挑むSMZ代表 清水正輝さんインタビュー
なによりも行動、そしてビジョンを伝える
──では改めて、事業内容をお聞かせください。 弊社は次世代電動モビリティを開発する岡山発のスタートアップ企業で、ホームページには「誰もが自由で快適な移動ができる未来を」という言葉を掲げています。移動体験を日本から革新したい、という思いです。 ビジョンは「日本を再び世界一にする」。日本製で世界中の人に愛されるモビリティを開発していきたいと思っています。 商品は国内向けブランド「VERACITY(ヴェラシティ)」とグローバル向けブランド「SHIMIZU(シミズ)」の2軸で展開しています。国内向けの「VERACITY」では、先日のJapan Mobility Show 2023で日本最軽量、最小クラスの新型特定小型原付モデル(16歳以上であれば免許不要、ヘルメット着用は努力義務)「V-Lite」を発表させていただきました。 既存の商品では、原付モデルのハイエンドキックスケーターや、オフロードタイプのもの、自在にカスタムできるキックボードもあります。 また、グローバル向けの「SHIMIZU」ブランドでは先述のA4サイズに畳めるE-Scooter「Arma」は、予約販売を実施中でこれから改良、生産に入ります。
──順調に事業を拡大されていますね。 おかげさまで地元の金融機関、投資家様、岡山市さん、地元企業の皆さん、岡山大学さんにも応援していただいています。先日も、中国地域から全国・世界へはばたく有望なスタートアップ企業をサポートする「J-Startup WEST」に認定され、公的機関、民間企業から集中支援をしていただける事になりました。 また「14次ものづくり補助金グローバル市場開拓枠」にも採択され、国の補助対象事業としても認定していただきました。 自分は、どんなときも「慎重になるよりもまずは行動」と考えてやってきました。いろんな方に夢やビジョン、想いを語り続けて、次世代電動モビリティ事業の先進性などを理解いただけた結果だと思います。 ──ものすごくポジティブ! そんな清水さんも困難に直面することはありますか? 困難だらけです(笑)。 資金調達できたとはいえ、まず開発にとにかくお金がかかります。安全性も重要ですし、デザインや仕上がり、質感など品質の良さも重視しています。 今は人材にコストがかけられないので、何でも自分でやらなければならない。忙しすぎて、これはどうにかしなければと思っています。ですが、それももう少しの我慢です。 チームの仲間は増えてきていて、それも非常に優秀な人ばかり集まってくれています。皆、僕たちのビジョンに共感して、入って来てくれたんです。 ──清水さんのビジョン、目指すゴールは? もちろん、SHIMIZUを世界一のブランドにすること、そして日本を再び世界一にすることです。 その手前では、まずナスダック上場を目指しています。そして世界で戦うグローバルカンパニーとなることを目指しています。