【Bellator】ドーピング疑惑は「偶発的」な薬物摂取で王座剥奪無しのウスマン「僕たちは悪者にされた」×挑戦者シャブリー「真の王者として喝采を受けるためにここに来た」=9.7 ライト級王座戦
2024年9月7日(日本時間8日)米国カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナにて開催される『Bellator Champions Series: San Diego』のメインイベントで「Bellator世界ライト級選手権試合」(5分5R)を戦う王者ウスマン・ヌルマゴメドフと、挑戦者アレクサンドル・シャブリーのロシア対決に向け、両者はメディア向け同時ZOOMインタビューを行った。 【写真】トフィック・ムサエフを立てなくさせたシャブリーの三日月蹴り! “幻のBellatorライト級GP決勝”ともいうべきライト級王座戦。 ウスマンは、17勝0敗1NC。2023年10月のブレント・プリムス戦後に禁止薬物の陽性反応が出て6カ月の出場停止処分を受けて以来の復帰戦。プリムス戦の判定勝ちの結果はノーコンテストとなっているが、禁止薬物の摂取が「偶発的」であったため、ヌルマゴメドフのタイトルは剥奪されなかった(※ウスマンは、医師からの処方薬に由来するものだとする証拠をコミッションに提出も、試合前に治療使用免除をカリフォルニア州アスレチックコミッションに申請していなかったため、事後申請は却下されていた)。 対するアレクサンドル・シャブリーはMMA24勝3敗で、この8年間は無敗。GP1回戦でトフィク・ムサエフをボディへの前蹴りで3R KOに下し、2023年11月の準決勝では元ライト級王者のパトリッキー・“ピットブル”・フレイレに判定勝ちで、決勝進出を決めていた。ZOOMインタビューで5Rの王座戦に向かう両者は何を語ったか。 ◆ウスマン「アレクサンダーの弱点は心の中にある」 ──いよいよ9月7日に王座戦です。チャンピオンは、自身が勝っている点、挑戦者の弱点をどのようにとらえていますか。 ウスマン この試合は私のものだ。彼の弱点は心の中にあると思う。いつその時間が来るか、いつケージが閉まるか、2ラウンド、3ラウンドを終えたら彼は疲れてしまうか、諦めるだろう。私はこう思う。まあ見てみよう。 ──お二人はほぼ同じ期間、同じ年数をBellatorで戦ってきました。アレクサンダーは、ウスマンと比べて、Bellatorでのキャリアでどのように成長したと感じていますか? シャブリー 僕はこの団体で5試合を戦ってきた。このベルトを獲るという野望を持っている。ベルトを獲ること、それが今の僕のメインゴールだ。 ──ウスマン、あなたにとってアレクサンダーのような9連勝中の選手と戦うことはどういう意味を持ちますか。 ウスマン これまでと同じことだよ。何か違うという感じではない。前と同じ相手はアンダードッグで、何もない。名前だけだ。名前だけ。 ──ウスマン、あなたはキャリアで17戦無敗を維持しています。Bellatorでの時間をどのように比較しますか? ウスマン 僕は最高の気分だよ。僕はこの団体で早すぎるくらいに成長した。いま僕はタイトルに相応しいと思う。僕は再びタイトルを獲得し、防衛する。失うつもりはない。それにタイトルとは異なり、自分自身のこととして“誰にも負けない”と思っている。絶対にね。これが僕の信念だ。そして、9月7日を見届けよう。ケージが閉まれば、我々は(ファイトで)話し合うことになる。その時に話そう。 ──アレックス、いまそこはATTですか? シャブリー ロシアからマイアミに来た。今、僕たちは非常に多くのことを行っている。とてもいい気分だよ。マイアミに来てもう1週間になる。キャンプはほとんどロシアに帰ってやっていた。そこですべてが終わった。そして今、僕は喝采のためにここに来た。最高の気分で準備万端だ。 ──マイアミに戻ったと。パンデミック前も、あなたはそこフロリダのATTで4カ月を過ごしましたが、結局パンデミックのために離れなければなりませんでした。フルタイムでアメリカに戻ってトレーニングすることは可能ですか? シャブリー パンデミックがあったときからずっとここにいて、基本的には半年間ここでトレーニングして、Bellatorと契約を結んだんでから、僕の5試合はここで練習してきた。ここの気候が好きだし、パートナーも好きだ。ATTは素晴らしいチームでコンディションも気に入っている。今後もトレーニングのためにここに来るつもりだ。 ただ、ここに住みたいとは思わないんだ。まだホームという感じじゃない。完全移籍してここで練習する機会があったのにね。まだ家に帰りたい気分なんだ。家族と一緒に住んだこともあるし、家族無しで住んだこともある。自分が生まれた場所が好きだから、勝つたびに帰国するのが原則で、これからも同じだ。でもATTは素晴らしいチームだし、彼らにはとても感謝している。 ──ウスマン、あなたは練習仲間のイスラム・マカチェフ(現UFC世界ライト級王者)がいるからUFCには上がらない? もしイスラムがライト級から脱けた場合、あなたのプランはUFCに上がることが入るでしょうか。 ウスマン いまはタイトルを守ること。その後、どうなるかはこれからだ。まずはタイトルを防衛しなければならない。日時も対戦相手も決まっている。全てそこに集中している。 ──あなたと従兄弟のハビブ・ヌルマゴメドフ、家族として無敗の記録を維持することは、あなたにとってどれほど重要なことですか。 ウスマン あのね、僕は違うんだ。僕は無敗記録のために集中してるわけじゃない。違うんだ。自分のことは分かっている。誰にも負けない。絶対にね。これが僕の信念。これが自分なんだ。それでいいんだ。 ──どうやってそのマインドセットを保つのか。 ウスマン 神がすべてを与えてくれる。自分が一番で、誰にも負けないというような。26歳で僕はとても頑張っている。僕は信じている。神様はすべてを与えてくれると。