“買い手つかず”田中将大を巨人が獲得するウラ事情、“FA争奪戦の主役”から陥落した「3つの理由」
今シーズンの登板はわずか1試合と戦力的としては未知数だが、移籍事情に詳しいスポーツライターが指摘するように“球界の盟主”としてのプライドか、なりふり構わずに田中将大獲得に動く必要があったというわけか。 それでも菅野の退団によって背番号「18」を用意することができ、さらには幼馴染の坂本勇人内野手(36)もいるだけに、チームにフィットするのに時間はかからないだろう。仮に復活劇を繰り広げれば儲け物で、200勝を達成すれば興業面でもプラスになる。なるほど巨人にはピッタリな補強に思える。
巨人がFA選手から嫌われる理由
それにしてもなぜ、巨人はFA選手から敬遠されるようになったのか。「主な理由は3つ考えられます」とは前出のライターの弁。 「まずは巨人や阪神以外にも、ソフトバンクやオリックス、楽天やDeNAといった大型契約を用意できる資金豊富な球団が増えたこと。2024年の総額年俸でもソフトバンクが頭ひとつ、いや、ふたつ抜けていることから、マネーゲームになれば分が悪くなるのは当然です」 また2つ目の理由として、金銭面だけでなく「環境」や「働きやすさ」を重視する選手が増えている傾向にあるそう。たとえば移籍先が出身地が近い、かつての監督やコーチ、チームメイトが在籍しているなど、移籍先の人間関係も重要なファクターになっているようだ。 「期待するファンと比例するように“アンチ”も多い球団だけに、選手にかかるプレッシャーは相当なもの。また、これまでFA移籍によって厚い待遇で迎えられる反面、結果を残せなければあっさり見切られ、容赦無く切り捨てられた選手の“末路”を目の当たりにしてか、“外様”にはドライな球団というイメージも持たれるのかもしれません」(前出・ライター、以下同) そして3つ目は、特に投手から敬遠される「物理的」な理由だとも。
「本拠地の東京ドームが“ホームランが出やすい球場”、つまりは“ピッチャーにとって不利な球場”との認識を持つ選手もいると聞きます」