「おむすび」結(橋本環奈)の祖父役・松平健が撮影語る「演じていて楽しいです」
NHK総合ほかにて、9月30日からスタートした連続テレビ小説「おむすび」。食と人情の街・福岡、神戸、大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届ける“朝ドラ”第111作だ。平成時代のギャル・米田結(橋本環奈)が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティ”を描く。今回は、結の父・永吉を演じる松平健が役柄への思いや作品の見どころを語った。
「朝ドラへの出演は初めて」という松平は、「若い頃よくお昼の再放送を見ていてホームドラマに憧れがあり、出てみたいと思っていたので実現してとてもうれしいですね。時代劇をご覧になる方は私に若々しいイメージを持っていらっしゃるかもしれませんが、今回演じる永吉は年相応の役。年齢がバレてしまうかな(笑)」と明るく出演への喜びをコメント。 自身が演じる永吉については、「農家なんだけどなかなか農業を手伝わない、家族を引っかき回す自由奔放で気ままなおじいちゃんです。外に出るのが好きで話題になったところへすぐ行っちゃうし、自分がその話題の人や出来事に関わっていると話します。孫の歩(仲里依紗)と結をかわいがる、愛ある人ですが息子の聖人(北村有起哉)とは取っ組み合いみたいなけんかも。行動派の永吉と真面目で細かく考えるタイプの聖人は正反対なので、お互いに面白くないんでしょう。こういう役はやったことがなかったので、演じていて楽しいですよ。永吉の自由に出歩くところは、私自身と似ているかもしれませんね。私も思い付いたらすぐに行動する方です」と分析。
撮影現場では「楽しく、和やかに過ごしています。芸人さんも多く出演されていて『糸島ファイブ』と呼ばれる方々が、前室でものまねを披露してくれます。おかげでチームワークが良くなりました(笑)。佳代役の宮崎美子さんが、糸島ロケでもらった苗から大きなキャベツを育てて現場に持ってきてくれたので、みんなで食べたこともあります。ギャルとのドラマ共演は今回が初めてなので、『普段どうしてるの?』と聞いたら『雑誌のモデルとかYouTubeやったりしてます~!』と言っていました」とのことで、和気あいあいとしている様子。 さらに、「北村さんとは台本上二言くらいの親子げんかを長く続けて撮るなど、アドリブをすることもあります。いつもとは違って糸島ことばでやらなきゃいけないのが、ちょっと苦労するところですね。2、3個ほど案を用意して撮影に臨んでいます。ヒロインの橋本さんは明るくていい子。初めて一緒に撮影したのは、永吉が結を連れていった野菜売りのシーン(第1週4回放送)でした。『(野菜は)形が悪かろうが、見てくれがひどかろうが、この世にクズなんてもんはなか』という永吉のセリフは、今作に出てくるギャルたちにも通じるセリフだったんじゃないかと思います」と共演者とのエピソードも振り返った。 最後に視聴者に向けて、「今作は家族のだんらんやもめ事などいろいろありまして…。そんな中での結と歩の成長、米田家の家族としての成長をお楽しみいただければと思います。ほのぼのしたところもあれば、ワチャワチャしたところもあっていろんな面を見てもらえるのではないしょうか。視聴者の皆さんには永吉が面白いおじいちゃんに映るのか、うるさいおじいちゃんに映るのか…(笑)。一生懸命やっていますのでどうぞご覧ください」と呼び掛けた。