やっとの思いで「課長」に昇進! ようやく年収500万円を超えて喜んでいたら、大企業の友人は「係長」でも自分より年収が高いらしくビックリ! 大企業ってなぜ給料が高いのでしょうか?
大企業の平均年収が高い理由
大企業の平均年収が高いのには、いろいろな理由が考えられます。代表的なものを見ていきましょう。 ■労働生産性が高い 中小企業庁によると、企業規模が大きいほうが、従業員一人当たりの付加価値額(労働生産性)が高い傾向にあるとしています。 労働生産性が高いとは、少ない労力で高い利益を得られることを意味し、その結果より多くの利益を従業員に還元することが可能です。 労働生産性が高い大企業では利益体質も盤石となり、従業員への還元、つまり高い給与水準にもつながりやすいでしょう。 ■大規模な投資が可能で、ブランド力や資金力の強みを活かせる 大企業は潤沢な経営資源を使って、研究開発やマーケティングなどの分野に多額の投資が可能です。さらにそれによって生み出された技術力やブランド力を活かして、付加価値の高い製品やサービスを継続的に提供できます。これにより、高い利益を生み出し、社員にも高い報酬を支払うことが可能です。 ■労働組合や労働交渉力が高い 大企業では労働組合が存在し、給与や待遇について労働組合と会社が定期的に労働条件について交渉することが一般的です。これにより、賃金水準の向上が見込まれます。 一方、中小企業では労働組合が存在しないか、労働交渉力が弱く、給与交渉の機会が少ない場合があります。
まとめ
一般的に大企業の給与水準は高いため、中小企業で課長として勤務する人より、大企業で係長として勤務する友人のほうが高い年収を得ている場合も珍しくありません。 とはいえ、企業や仕事の価値は年収だけで決まるものではありません。自分にとっての働きがいやキャリアプラン、職場環境、ワークライフバランスなど、年収以外の面も重要です。仮に転職を考える場合でも、給与だけでなく、全体的なバランスを見て判断しましょう。 出典 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査 第5表 事業所規模別及び給与階級別の給与所得者数・給与額 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 中小企業庁 2022年版 中小企業白書 第6節 労働生産性と分配 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部