「ヒョンデ・アイオニック5 N」用のパフォーマンスパーツが登場 ドリキンが開発を監修【東京オートサロン2025】
ヒョンデ モビリティー ジャパンは2025年1月10日、千葉・幕張メッセで開幕した「東京オートサロン2025」(会期:1月12日まで)で電気自動車(BEV)「アイオニック5 N」専用のハイパフォーマンスパーツパッケージ「DKエディション」を発表した。 【特集】東京オートサロン2025の記事一覧 ヒョンデ・アイオニック5 Nは「アイオニック5」のスポーツバージョンで、2024年6月5日に発売された。Nはモータースポーツでの経験とノウハウを盛り込んだヒョンデの高性能車ブランド。開発拠点のある韓国の南陽(Namyang)と開発テストの舞台であるドイツのニュルブルクリンク(Nürburgring)にちなんだ名称で、さまざまなスポーツモデルが生み出されてきた。 ヒョンデのBEVとしては初となるNモデルのアイオニック5 Nは、パワーユニットを大幅に強化。フロントに最高出力238PS/最大トルク370N・m、リアに412PS/400N・mのモーターを搭載し、システムトータルでは609PSと740N・mを発生する。「N Grin Boost(NGB)」と呼ばれるブースト機能(10秒間)を使うと650PSと770N・mにまで引き上げられ、最高速は260km/h、0-100km/h加速のタイムは3.5秒(NGB使用時は3.4秒)という。 足まわりにもチューニングが施され、前後にホイールGセンサーと6軸ジャイロセンサーを使った大容量の可変ダンパーを搭載。リアには電子制御式のLSDも装備し、フロントには4ピストンの大径ブレーキを装着している。 「Corner Rascal(コーナリング性能)」「Racetrack Capability(サーキットを本気で走れる能力)」「Everyday Sportscar(日常もドライビングを楽しむ)」という3つの目標を掲げるスポーツモデルだが、さらに性能を高めることを目指したのがDKエディションだ。ヒョンデNとオートバックスセブンのコラボレーションによって開発された。 監修を務めたのはレーシングドライバーの土屋圭市。DKとは、土屋の愛称である「ドリキン(Drift King)」を意味する。公道とサーキットでのパフォーマンスアップを追求し、コーナリング性能と走行安定性、制動力、ハンドリング性能を向上させたという。パッケージの中身は6ピストンモノブロックブレーキシステムと21インチ軽量鍛造ホイール、ローダウンスプリング、専用エアロパーツである。 DKエディションは2025年末までに韓国および日本市場での発売が予定されている。 (文=鈴木真人)
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