市川実日子“ジュン”と中島歩“ヨシヲ”夫婦の出会いの場所・井の頭自然文化園で野点を楽しむ<A Table!~ノスタルジックな休日~>
市川実日子主演、中島歩出演のドラマ「A Table!~ノスタルジックな休日~」(毎週水曜夜11:00-11:30、BS松竹東急[全国無料放送・BS260ch])の第7話が、8月14日に放送された。同話では、市川実日子“ジュン”と中島歩“ヨシヲ”の夫婦が初めて出会った井の頭自然文化園を訪れる様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】微笑みながら互いに見つめ合う市川実日子“ジュン”と中島歩“”ヨシヲ” ■「A Table!~ノスタルジックな休日~」とは 本作は、2023年1月期に放送され、第39回ATP賞ドラマ部門の奨励賞を受賞するなど高い評価を得た「A Table!~歴史のレシピを作ってたべる~」の続編。一組の夫婦が、都心にある静かで落ち着いたノスタルジックな場所に訪れたり、祖母や母親たちの読んでいた『暮しの手帖』のレシピをもとに、昔懐かしいご飯を作ったりする。 思わずマネしたくなるレシピの登場に加え、東京都内に隠された歴史ある場所、ノスタルジックでどこか懐かしさを感じる穴場スポットなど、“東京案内”の要素が含まれている点も魅力の一つ。そんな本作は、“ドラマ”と“ドキュメンタリー”を融合したようなあたたかくてやさしい物語となっている。 主人公夫婦の藤田ジュン役と藤田ヨシヲ役は、前シーズンと同じく市川実日子と中島歩が務める。市川は映画「シン・ゴジラ」で第71回毎日映画コンクール女優助演賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した実力派女優。中島は、連続テレビ小説「花子とアン」や「不適切にもほどがある!」など、話題作への出演が続いている注目株だ。 ■ジュンは祖母の思い出の品・野点セットを活用することに 北海道の実家に帰った時に、祖母から野点(野外でお抹茶をたてること)のセットを譲り受けたジュン(市川実日子)。小さい頃、祖母の所作を見ていた景色や季節ごとに変わる練り切りなどを思い出し、大人になった気分になる。 ジュンは母に、祖母が入院するときに欲しいものを聞かれて野点のセットを選んでいた。ジュンが家を出て以降ずっと実家に置いてあった野点セットだったが、母が家を整理するにあたり、良い機会だと今回持ち帰ったのだという。 ジュンは以前から、ヨシヲ(中島歩)との休みに合わせて野点に行こうと約束しており、ヨシヲ自身も楽しみにしていた。そこへヨシヲが家を整理した際に出てきた蒸し器を持ってきて、“今日の夜は、これで何かを作ろう”とジュンに提案する。 ■井の頭自然文化園で野点を楽しむジュンとヨシヲ その後散歩に出かけた2人は、井の頭自然文化園へ向かった。そんな中、「前はよく行ってたのにね」とつぶやくヨシヲ。実はジュンがヨシヲを最初に見かけたのは、この井の頭自然文化園だった。“あの時は、こんな未来になるなんて思いもしなかった”と当時を振り返るジュン。 そしてジュンとヨシヲは「…変わんないね」「はな子はいないけどね」などと他愛のない会話を重ねて、記憶の中の風景を見つつ時間の流れを感じる。それから2人は予約していた茶室へ向かい、さっそく野点を始めた。たてたお茶を飲みながらゆったりとした時間を過ごす2人。「結構なお手前でございました」と言うヨシヲを見て、ジュンは笑うのだった――。 ■どんどん変わる時代に「無理に変わらなくても…」 帰宅して夜ご飯を作る2人。今日の献立は、「カリフラワーと豚肉の木の芽あえ」「とうふのオイル焼き」、ヨシヲが発見した蒸し器を使った「わかめの茶わんむし」の3品だ。食材の香りや調理工程を楽しみながら、料理を進めていく2人。 その中で、ジュンの実家・北海道では茶わんむしに栗の甘露煮が入っていることや、ヨシヲの実家・関西では煮干しのことを「いりこ」と言ったりと、その地域ならではのエピソードなどを語り合う。 食後、懐かしい雑誌を見ながら当時の生活と現代の生活について話す2人。最近はさまざまな機能が集約されたスマホなどの普及によって物がどんどん減っていき、今の時代テレビも電話もない家が存在するという現状に、「こんな時代がこんな早く来るなんて、私はもうついて行けまへん」と冗談を言うヨシヲ。そんなヨシヲを見て、「良いんじゃない?無理に変わらなくても」とジュンは優しく呟くのだった――。 次話では、ジュンがジュンのおばと一緒に芝生の公園を散歩する様子が描かれる。また夕食のシーンでは、スペインふうカレーごはんや鶏を白葡萄で煮込んだ西洋風料理が登場。「A Table!~ノスタルジックな休日~」第8話は、8月21日(水)夜11時から放送予定となっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部 ※「A Table!」の「A」は、正しくは上にアクセント記号がついたA