全米OP女子史上最も遅い午前2時15分に終了、世界7位ジェンが深夜の死闘制し2年連続8強<女子テニス>
全米オープン
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間2日(現地1日)、女子シングルス4回戦が行われ、第7シードのジェン・チンウェン(中国)が第24シードのD・ヴェキッチ(クロアチア)との死闘を7-6 (7-2), 4-6, 6-2のフルセットで制し、2年連続2度目のベスト8進出を果たした。なお、この試合は午前2時15分に終了しており、全米オープン女子史上最も遅い終了時刻となった。 【シフィオンテク、サバレンカ、ジェンら 全米OP組合せ】 21歳で世界ランク7位のジェンは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初の準優勝。7月の35パレルモ・レディース・オープン(イタリア/パレルモ、レッドクレー、WTA250)では今シーズン初のツアータイトルを掲げた。さらに先月のパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)では金メダルを獲得している。 全米オープンに出場するのは3年連続3度目であり最高成績は昨年の8強入り。今大会では1回戦で世界ランク50位のA・アニシモワ(アメリカ)、2回戦で同75位のE・アンドレーワ、3回戦でJ・ニーマイヤー(ドイツ)を下し16強入りした。 迎えた4回戦の第1セット、ジェンは第6ゲームで2度のブレークチャンスを掴むも活かせず。その後はサービスキープを続けタイブレークに突入。2度のミニブレークを奪ったジェンがリードを守り切り先行する。 続く第2セット、第2ゲームでブレークを許したジェンだが第3ゲームですぐさまブレークバック。しかし、第10ゲームで2度目のブレークを奪われ、1セットオールに追いつかれる。 それでも迎えたファイナルセット、ジェンはファーストサービスが入った時に93パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントを与えず。リターンゲームでは2度のブレークに成功し、2時間50分の死闘を制した。 試合後のオンコートインタビューでジェンは「ナイトセッションでプレーするのはいつも楽しい。慣れているわ。パレルモでプレーしていたときはいつも本当に遅かった。ニューヨークで午前2時まで戦ったのは初めて。信じられないわ。今夜は寝ずにここで私をサポートしてくれたファンに感謝する」とコメントした。 勝利したジェンは準々決勝で第2シードのA・サバレンカと対戦する。サバレンカは4回戦で第33シードのE・メルテンス(ベルギー)を6-2, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
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