使命を胸に届ける年賀状 能登・松波郵便局「重み異なる」
能登町の松波郵便局で1日、年賀状配達の出発式が行われた。配達区域内に含まれる白丸郵便局は1年前の津波で全壊し、今も業務休止を余儀なくされる中、局員5人が使命感を新たに被災者宅へオートバイを走らせた。配達担当の鷺(さぎ)隆浩さん(34)は「例年の年賀状とは異なった重みがある。間違いのないよう配りたい」と意気込んだ。 旧内浦町の配達を担う松波郵便局が元日に配った年賀状は2万227通で、前年(約6万2千通)の約3割にとどまった。震災後に管内全約3千世帯のうち約200世帯が町外に転出したほか、地震による年賀状控えや料金の引き上げなどが影響したとみられる。