トヨタ「プリウス」後席ドアノブなぜ隠れてる? 初の斬新“スイッチ式”開け方は? 故障時はどうする?
プリウスの斬新すぎる後席ドアハンドルとは?
トヨタ「プリウス」がフルモデルチェンジして5代目へと進化し、2023年1月にハイブリッド車、3月にはプラグインハイブリッド車が発売されました。 5代目プリウスはユーザーに愛され続ける存在でありつづけるために、プリウスのあり方をゼロから考え直し、「ハイブリッドの生まれ変わり」を意味する「Hybrid Reborn」をコンセプトに掲げています。 【画像】「えっ…!」これがプリウスの「斬新ドアハンドル」です! 写真を見る(28枚)
初代から引き継いできた高い環境性能はそのままに、「一目惚れするデザイン」と「とりこにさせる走り」を兼ね備え、内外装だけでなく動力性能もスポーティに一新されました。 まるでクーペのような斬新なスタイリングとなったプリウスですが、後席ドアに通常のドアノブ(ドアハンドル)が存在しません。 プリウスの後席ドアは、どう開けるのでしょうか。 実は後席ドアハンドルは、ブラックアウトしたCピラーに埋め込まれており、クーペライクのスポーティなスタイリングに見せるため、あえて目立たないようなドアハンドルを採用したといいます。 この後席ドアハンドルは正式には「ドアオープンスイッチ(リヤドアハンドル)」といい、電気式のスイッチを採用。グリップ式やフラップ式形状の機械的なノブとは異なり、軽く触れるだけでロックが外れる仕組みで、トヨタ車として初採用されました。 トヨタは公式YouTubeでドアオープンスイッチの使い方に関する動画を公開しています。 軽く指を当てるだけでドアを開けることができることを紹介しているのですが、バッテリー切れやスイッチの故障などで電気式スイッチが使用できなくなることがあるといいます。 その場合、スイッチの横に設けられた手動操作ボタンを押すことで、機械的にリアドアを開けることが可能。ただし、実際に使ってみると、ボタンがかなり固く、開けるのにコツが必要です。 動画によると、人差し指で押すのではなく、ドアオープンスイッチを握りながら親指で押し下げるのが正解であると説明され、ボタンを下方向に押すとロックが外れてドアを開けることができます。 ※ ※ ※ 2023年は10万台以上を登録するなど販売好調なプリウスですが、2024年4月17日にリコールの届け出がおこなわれ、同時に生産が中止されることとなりました。 後席ドアハンドルの開スイッチの防水性能が不十分なため、洗車などで多量の水がかかるとスイッチ内部に浸入し、そのままの状態で使用を続けると、スイッチ内部の回路が短絡して作動し、最悪の場合、走行中に後席ドアが開くおそれがあるとのことです。 リコールの対象となったプリウスの斬新な後席ドアハンドルですが、全車両、後席ドアハンドルの開スイッチを対策品と交換することが発表されています。 ただし、対策部品の準備に時間がかかっており、交換までの暫定的な処置として、ヒューズを取外して開スイッチの作動を停止し、前出の手動操作で開閉することになるといいます。
くるまのニュース編集部