子どもの予防救急提案、根本消防士長(田村消防署)最優秀賞 福島県郡山地方広域消防組合の職員意見発表会
福島県の郡山地方広域消防組合の消防職員意見発表会は18日、郡山市の同組合消防本部で開かれ、田村消防署の根本康平消防士長(29)が最優秀賞に輝いた。来年2月に福島市で開かれる県大会に初めて出場する。 若手職員を育成し、消防行政サービスの向上を図るのが目的。業務を通じた経験を元に問題提起し、自らの考え方や改善策を5分以内で発表する。①論旨の明確性・説得力②業務に対する問題意識・発展性③発表力など、渡辺雅彦消防長ら審査員が総合的に審査した。 同組合の30歳以下の職員109人から審査を通過した11人が臨んだ。根本消防士長は「我が家の予防救急隊長」と題して発表。幼い息子が不注意でけがをした時、妻が擬音語や擬態語で表現する「オノマトペ」を活用しながら予防救急を教える姿にヒントを得た。仕事で子どもを対応する際、擬音を使うなど分かりやすく説明する取り組みを紹介した。身ぶり手ぶりを加えながら、表現豊かに発表した。
根本消防士長は3年連続で出場した。過去2年は優秀賞で、今回初めて県大会の切符を手にした。「120点の出来栄えだった。子どもを守りたいという思いを伝え、予防救急を広めていく」と決意を示した。 (県南版)