「砂漠のオアシス」のバラ祭りに行ってみた、何キロも咲き乱れるバラの花を摘む
モロッコ、アトラス山脈のふもとのバラ祭り編、「2024 写真が記録した1年」撮影秘話
毎年春が来ると、モロッコのアトラス山脈のふもとの谷には、何キロにもわたってバラの花が咲き乱れる。 【関連動画】「砂漠のオアシス」の様子 「砂漠のオアシスのようです。街に向かって車を走らせていたとき、カスバと呼ばれる泥レンガで造られた要塞を背景に、バラの茂みや緑のヤシの木が点在しているのが見えました」。写真家のレナ・エフェンディ氏はそう話す。 エフェンディ氏は、ローズウォーターの蒸留所があるケラーア・メグナという街の収穫祭に参加した。 主に女性たちが行う、バラのつぼみの収穫や選別の作業の様子を記録したいと考えたからだ。 「香りを損なわないように、日差しが強くなってバラが完全に開ききる前に摘み取る必要があります。そのため、この作業は朝早くから行います」 その後、咲いたバラは手作業で選別し、最上級のものはローズオイルやローズウォーターに使い、それ以外は乾燥させて、お茶や花飾りにする。
文=Heidi Schultz/訳=鈴木和博