愛犬と分け合って食べたい―需要に応えます 信州リンゴを材料に新商品 長野市のgo.goat
食品企画販売のgo.goat(ゴーゴート、長野市)は12月、県産リンゴなどを使い、愛犬と飼い主らが一緒に食べられる食品の新製品3種類を発売する。愛犬を家族同様に大切にする人が増えていることから、両者が味わえる信州ならではの商品を企画した。 ゴーゴートは、長野市の八木一美さんが個人事業として運営。規格外のリンゴと信州ポークを低温調理し、おつまみやパスタソースなどとして使える人間用の冷凍総菜「Chill(ちる)つま」を昨年10月に発売した。商品名は「くつろぐ」を意味する英語chill out(チルアウト)やおつまみなどにちなむ。市内の道の駅や東京都内の百貨店などで販売した。 アウトドア客らの要望を受け、今年6月には犬用おやつ「Chillわん」の冷凍ニョッキを発売。県内観光地で行った聞き取りで「食べ物を犬と分け合いたい」とする飼い主が多く、犬と人が共有できる常温の食品を構想した。 12月に発売する「Chillわん」の新商品のうち、「プラチナアップル」は砂糖不使用のセミドライフルーツ。安曇野市産のサツマイモや千曲市産のアンズを使った「スティックニョッキ チーズ&杏」も投入する。 180日熟成し、琥珀(こはく)のような色に仕上げて高級感を出したセミドライフルーツ「ヴィンテージアップル」も用意。犬連れでない人も手に取れるよう、「Chillつま」シリーズに位置付けた。 希望小売価格は各980円で、月間販売目標は計千袋。八木さんは「犬を家族同様に考え、旅行に連れて行くなど同じ時間や体験を共有したいと考える人は多い」とする。県内観光地の小売店などから順次販売を開始する。現在は外部に製造を委託しているが、3~5年後に自前の製造ライン確保と法人化を目指す。