とんでもない才能! 欧州で大活躍する10代の逸材10人。早くも世界最高峰に近づく天才たち
MF/FW: ケナン・ユルディズ(トルコ代表) 生年月日:2005年5月4日 所属クラブ:ユベントス(イタリア) 23/24リーグ戦成績:14試合1ゴール0アシスト 市場価値:1000万ユーロ(約14億円) ユベントスが2027年までの長期契約を結んだケナン・ユルディズは、将来を嘱望される逸材だ。 現在18歳のユルディズは、2022年7月にバイエルン・ミュンヘンのアカデミーからユベントスのアカデミーに移籍。今季からトップチームでプレーしている。ユベントスでは2トップの一角、または左ウィングとして起用されることが多いが、トップ下でもプレーすることができ、フォーメーションに合わせて自身の役割を柔軟に変化させることができるポリバレントな選手だ。 強みの1つが両足を遜色なく使うことができる点だ。サイドアタッカーとして起用される場合はクロスとカットインシュート両方の選択肢を自由自在に繰り出すことが可能で、難しい体勢からでもボールを正確にコントロールして力強いシュートを放つ。今季はリーグ第17節フロジノーネ戦で、その右足からシーズン初ゴールを奪っている。 名前の「Yıldız」は、トルコ語で「星」を意味する単語。ユルディズがこのまま順調な成長曲線を歩んで、トルコを代表するスタープレイヤーになってくれることに期待したい。
MF: ヒューゴ・ラーション(スウェーデン代表) 生年月日:2004年6月24日 所属クラブ:アイントラハト・フランクフルト(ドイツ) 23/24リーグ戦成績:19試合2ゴール1アシスト 市場価値:2800万ユーロ(約39億円) 昨年5月にマルメ(スウェーデン)からアイントラハト・フランクフルトに完全移籍を果たしたヒューゴ・ラーションは、そのプレースタイルがマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネと比較される注目の存在だ。 現在18歳のラーションは、攻守の両局面で活躍するボックス・トゥ・ボックスタイプの中盤だ。右足から正確なパスを散らしてゲームメイクをするシーンは試合の随所で見られ、特にロングパスの精度は一級品だ。前所属のマルメでラーションを指導したコーチは、ゴールやアシストを積み重ねる必要性があるとしつつ、同選手が「ヨーロッパの最高レベルで必要とされる資質」を持っていて「彼をケビン・デ・ブライネと同じタイプとして見ている」と述べている(スウェーデンメディア『fotbollskanalen』より)。 一方、ブンデスリーガ公式サイトはラーションをロドリ(マンチェスター・シティ)と比較している。豊富な走力に加えて出足の鋭いタックルを得意としており、相手のチャンスの芽を未然に潰すことができる。身長187cmとサイズがある大型MFだが、ロドリと同じくフィジカル頼りではないクレバーなディフェンスが魅力的だ。 同選手は昨夏にフランクフルトに加入したばかりだが、ドイツ紙『ビルド』によれば既にアーセナルとリバプールが獲得に関心を示していると報じている。成長著しい北欧のボランチは、デ・ブライネとロドリ、どちらのタイプへ進化を遂げるのだろうか。