パナソニックの広告で別カメラの写真使用問題 HDの宮部副社長「想像力が欠如」
パナソニックが発売予定のカメラについて、このカメラで撮ったものではない外部の写真を使って宣伝していた問題に関し、関西経済同友会の宮部義幸代表幹事(パナソニックホールディングス副社長)は14日の定例会見で「(広告を作る側の)想像力が欠如していた」と述べた。 【画像】パナソニックのサイトに掲載されていた写真。有料画像サイトから得たもので、新製品で撮影した写真ではなかった この問題は、パナソニックが6月に発売予定のミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-S9」の紹介サイトで、外部の写真提供サイトから権利を買った写真を使用。カメラの「特長」として、草むらを走る犬の写真に、「進化したリアルタイム認識AFにより、動きのある被写体の撮影で自動的にピントが合います」などと説明を付けていた。 SNSで〝炎上〟したため、同社は5月下旬、「新製品で撮影した写真でないことがわかりにくい表記となっていた」などとする謝罪文をサイト上に掲載している。 宮部氏は「何かの権利を侵したということではなく、(製品の紹介サイトに)うそを書いているわけではない」と釈明する一方、「カメラのカタログの写真なので、どう考えても、(消費者は)そのカメラで撮ったと思うだろう。そうした想像力が欠如していたのではないか」と語った。 自身も以前は社内で同様の担当をしていたといい、「担当者は十分反省していると思う。私が答える立場ではないが、しっかりと気合を入れてもらう」と話した。(井上浩平)