南房総の100歳池田さんに祝い状と記念品 長寿の秘訣は「みんなとお話しすること」(千葉県)
南房総市富浦町南無谷の満100歳、池田靜江さんに24日、政府から長寿の祝い状や記念品が贈られた。今年度中に100歳になる人を対象に行っている政府の事業で、石井裕市長が池田さん宅を訪れて手渡した。南房総市内では今年度、男性3人、女性31人に同様に記念品が贈られる。 池田さんは、南無谷地区の安藤家の次女として生まれた。夫の岩雄さんと、豆腐店やビワ農家などを営みながら、2男2女を育て、孫8人、ひ孫9人に恵まれた。 現在は、長男の明博さん家族と暮らす。地域の老人会「びわ葉クラブ」の集まりには毎回出掛け、ペタンクなどの軽スポーツにも参加するかくしゃくぶりだ。先日行われた南房総市老人クラブ連合会の演芸大会ではステージに上がり、自慢の歌声を披露した。豆腐店を訪れた客に、「年齢当てクイズ」を出し、実際の年齢を伝えるといつも驚かれるという。 石井市長との歓談中も家族と冗談を言い合い、はつらつとした姿を見せた。石井市長は「これまでに多くの100歳を迎えた方とお会いしてきたが、池田さんは本当にお元気ですね」と感心していた。 健康の秘訣(ひけつ)は「地域のみんなと集まって、いろんなお話しをすること」。「そして何より、家族が仲良く、みんな一生懸命に親切にしてくれる。今とても幸せです」と家族への感謝を語った。 (前木深音)