【共通テスト対策】「親のアドバイスはいらない」 教育系YouTuberが教えるメンタル術
2025年の大学入学共通テストは長文や資料を読んで考える問題が増え、さらに時間との闘いになる――。教育系YouTuber、宇佐見天彗(すばる)さんと西岡壱誠(いっせい)さんは、そう予想します。「時間との闘い」に向けた対策や本番に臨む際の心得、親のサポートについて聞きました。 【写真】昔のイメージとは大違い? 女子高生に人気の意外な大学
――共通テストは限られた時間内で長文や資料を正確に読み解く力を求められることがわかりました。このことを踏まえたテスト対策が、必須になりそうですね。 宇佐見天彗(以下、宇佐見):そう思います。特に注意したいのが、数IAのデータ分析問題です。時間がかかるのは図表やグラフの読み取りと分析の部分なのですが、ここは解法に関する知識があまりいらない分、「その場で読み取れればいいや」と思って対策を怠りがちです。早くから素早い処理をする練習をしておけば、本番でもかなり違ってくると思います。資料読み取り問題が追加となる国語では、問題文を先に読んで、必要な情報をある程度把握してから資料を読む練習をするとか、それなりに戦略を立てて臨んだ方がいいかもしれません。 ――過去問も、時間を計って速く解く練習をする方がいいのでしょうか。 宇佐見:僕の場合、最初は時間を計って解きます。その後、解答を見る前にもう一度、時間無制限で解くんです。もし、制限時間内で解いて60点だったテストが、時間をかけたら95点取れた場合は、問題文の読解や解答までの時間を短縮するトレーニングをすればいいのですが、時間をかけても65点しか取れない場合は、単純に実力が足りていないということ。まずはそこをしっかり見極めないと、「時間が足りなかったから解けなかった」と思い込み、実力不足を見過ごしてしまいます。時間はかかりますが、この方法はお勧めです。 西岡壱誠(以下、西岡):僕は「共通テストで時間が足りない」という人には、制限時間の半分、例えば70分のテストなら35分で解いてみることを勧めています。時間が足りないという人の中には、もっと必死になればいいのに、それができていない人が案外いるものです。だったらとことん負荷をかけて、どこまでできるか試してみようよ、と。ちょっと荒療治ではありますが、追い詰められたときに自分はどこまでもがけるのかが分かると、時間がうまく使えるようになって、点数も伸びます。