「運のいい人」がよく使う言葉
言葉は、わたしたちの人生に大きな影響を与えます。運を引き寄せる言葉、遠ざける言葉とは、どういったものなのでしょうか。 ※本稿は、『PHPスペシャル』2024年2月号より内容を抜粋・編集したものです。
運をよくするには?
「和田さんは強運ですよね」と20代の後半から言われるようになりました。それまでは、「運がいい」なんて誰からも言われたことがなかったのに、ある日から急に「運がいい人」になったのです。 なぜそう言われるようになったのかというと、ちょうどその頃わたしは営業の仕事をしており、アグレッシブなタイプでもないのに、どういうわけか結果がよく、トップクラスの成績で表彰されることが多かったからです。 「なんで、あの人が?」という疑問が生まれたことにより結果的に、「運がいいんだよね」というところに落ち着いたわけなのです。 「実力があった」ではなく「運がよかった」と言われたことを、褒められたとは受け取っていないのですが、結果的に「運がいい人」になれたおかげで、わたしの人生はほんとうに運がよくなっていったのです。 つまり、あえて言い切りますけど、「わたしは運がいい」と思って言葉にしていれば運がよくなり、「わたしは運が悪い」と思って言葉にしているとおのずとそうなるものなのです。 こう言うと、「わたしの人生は恵まれてないのに、運がいいなんて思えない」と言う人もいると思います。けれどそれって、どの基準で考えていますか? 宝くじに当たれば運がいいのか?すてきな人に巡り会えたら運がいいのか? 夢の仕事に就けたら運がいいのか? 自分にとっての「運がいい」という基準によって決めつけていれば、やはり、人生はずっと低迷したままです。今、持っていないものばかりに目がいって、「足りない」という喪失感が、不運を作り出してしまうからです。 もちろん、夢のようないいことがどんどんやってくれば誰だって、「ああ、なんて運がいいんだ」と思えるようになります。だけど大事なことは、今あなたがどんな状態にあっても、「わたしは運が(ちょっとくらいは)いい」と思えることです。それが運をよくするベースになります。