苦境続くペレスは「ノーチャンス」 F1界OBが見解 来季はローソン起用を強く主張「彼こそが乗るべき」
F1ブラジルGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが予選17番手スタートから、トップでチェッカーを受けるという見事な勝利を飾った。だが、エースドライバーが久々の優勝を果たした一方で、チームメイトのセルジオ・ペレスは11位フィニッシュと精彩を欠き、来季のシート確保が危ぶまれる状況が続いている。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 ペレスがシーズン中盤から表彰台にも登れていないなど、不振から抜け出せずにいることで、角田裕毅、さらにリアム・ローソンといったレッドブルグループ内若手ドライバーとの交代の噂も途切れることはない。そして、現在のペレスの評価として、F1界関係者からも極めて厳しい声が挙がっているようだ。 メキシコメディア『Esto en Línea』では、1990年代から2000年代初頭にかけてF1に参戦していた「ジョーダンGP」のオーナー、エディ・ジョーダン氏の見解が伝えられている。ジョーダン氏が、来季レッドブルはペレスの代わりに、ローソンがドライバーを務めるべきであると主張したという。 現地時間11月7日、同メディアの公式サイト上においてジョーダン氏のコメントを掲載。ペレスのパフォーマンスに言及しており、「彼がどれだけチャンスをもらってきたか分かるかい?来年もチャンスがあると思う?全くないね。全くない」と断言。さらに、「彼は魅力的な人だが、魅力だけではグランプリを勝ち取れない。ローソンが主役で、彼こそがその車に乗るべき人物だ」と語ったとしている。 またジョーダン氏は、ローソンを「最も注目している」として、その実力を高く評価。その上で、「彼は大きなプレッシャーの中で見事に走り、自分をコントロールする術を知っている。優れたマシンではないが、それでも彼の競争力のレベルには本当に感心させられた。彼は2025年に飛躍する準備ができている」とポテンシャルを絶賛し、来季の活躍にも太鼓判を押している。 ジョーダン氏はF1参戦以前、下部カテゴリーでのチーム運営を行っていた時代より、多くの若手を抜擢しその才能を見出すなど、ドライバー育成にも定評のある人物だ。今回報じられた、同氏によるレッドブルのシートをめぐる発言は今後、さらにフォーカスされていくことになるのかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]