小林製薬に賠償求め初提訴、大阪 紅こうじ被害、495万円
小林製薬(大阪市)の紅こうじサプリメントを摂取し腎障害を発症したとして、大阪府の40代男性が製造物責任法に基づき慰謝料など約495万円の損害賠償を同社に求め大阪地裁に提訴したことが4日、分かった。同社によると、紅こうじサプリの健康被害を巡る提訴は全国初という。 小林製薬側は答弁書で、男性に既に医療費などを支払い、今後摂取と症状に因果関係があると判断できた場合は適切な補償をするとし、請求棄却を求めている。 訴状によると、男性は1月に「紅麹コレステヘルプ」の服用を開始。その後、報道でサプリの服用で死亡や腎障害になった人がいることを知り、5月に病院で血液を検査した結果、薬剤性急性腎障害と診断された。サプリに欠陥があったのは明らかで、将来、人工透析が必要になるかもしれないという恐怖を体験したなどと訴えている。提訴は7月12日付。 小林製薬側は、サプリの摂取と症状の間に相応の関連性があると疑われる消費者に医療費などの支払いをしてきたと主張。男性にも医療費と交通費計約4万円をすでに支払ったなどとしている。