【大学ラグビー】京産大、初の決勝進出ならず 鬼門・国立で勝てず準決勝は11連敗
◆ラグビー 全国大学選手権▽準決勝 早大31ー19京産大(2日・国立競技場) 早大が京産大を31―19で下し、2大会ぶりの決勝進出を決めた。昨季の準々決勝で敗れた相手にリベンジし、19年度以来5大会ぶり優勝に王手。京産大は4大会連続11度目の準決勝に臨むも、前半の大量失点が響き、またしても初の決勝進出はならなかった。3連覇中の帝京大は34―26で明大を破り、4大会連続で決勝へ。早大―帝京大の決勝は13日、秩父宮ラグビー場で行われる。 またしても“鬼門・国立”で京産大がシーズンを終えた。アウェーで反撃及ばずノーサイドの笛が響くと、フィフティーンはがっくり。就任4年目で4大会連続して1月2日に終戦した広瀬佳司監督(51)は「ペナルティーとミスを繰り返して、それがことごとく失点につながった。苦しい展開だったが、あきらめず攻めてくれて、誇りに思う」と、0―31から3トライを返した選手たちをねぎらった。 誤算続きだった。勝機を見い出していたスクラムで前半開始早々、3連続で反則をとられて不穏なムードが漂った。屋台骨の右プロップ川口新太は首を痛めて前半で交代。攻撃の要・NO8シオネ・ポルテレは元日の練習中、左太もも裏を肉離れし、強行出場も早大のタックルの餌食になった。 FB辻野隼大(はやた)共同主将に涙はなく「強みを相手がつぶしてきた時、どうするか。京産には必要」ときっぱり。残した課題を挙げ、悲願の初Vを後輩たちに託した。(田村 龍一)
報知新聞社