親パレスチナグループ、豪連邦議会の壁よじ上り抗議
【AFP=時事】オーストラリアの首都キャンベラで4日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での武力衝突に反対を表明するグループが、連邦議会の壁をよじ登り、「パレスチナは解放される」などと書かれた横断幕を掲げた。また、昨年から続くガザでの紛争に加担しているとして、アンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相を非難した。 【写真】議会建物の壁をよじ登ったデモ隊や取り締まる警察、など 連邦議会の壁によじ登ったのは、親パレスチナグループ「リネゲイド・アクティビスト(Renegade Activists)」のメンバーら。黒い衣装にパレスチナ伝統のスカーフ「ケフィエ」を着用して正面玄関の壁を登り、屋上から大きな白黒の横断幕を広げた。 グループのメンバーは同国メディアに対し、アルバニージー氏がガザ侵攻に加担している事実を「忘れない」、「許さない」と述べ、非難した。 同国では先月、与党労働党所属でイスラム教徒のファティマ・ペイマン(Fatima Payman)上院議員が政府の方針に従わず、緑の党が提出したパレスチナの国家承認を求める動議に賛成票を投じた。これを受け、ペイマン氏は労働党から処分を受けていた。 ペイマン氏は国家承認の動議を支持したことで「追放」状態にあると訴えた。 オーストラリアは、西側の多くの同盟国と同様に、パレスチナを国家承認していないが、将来的な2国家共存については支持するとしている。【翻訳編集】 AFPBB News