「てっぱつあじのフライ」? 房総半島南端エリア『市場食堂 せん政水産』の定食メニューを実食!
見事なアジフライと、懐かしい味
待つこと数分、「てっぱつあじのフライとくじらの竜田揚げ定食」が出来上がってきました。確かに、大きめのアジフライがドーンと皿の上で存在感を主張しています。250g前後ということで厚みもあってかなり立派なアジフライです。「くじらの竜田揚げ」も美味しそうです。この2品にイカの塩辛、ご飯、味噌汁、漬物がセットです。
まずは「てっぱつあじのフライ」からいただきます。黄金色の揚げ色でサクサク、身は厚くてふわふわ食感! 南房総、太平洋の荒波に揉まれたアジは一味違います。 付け合わせはタルタルとレモンですが、テーブルに貼られた紙に“まずは何もつけずに「がぶり」次に「塩」そしてソース/タルタル/醤油こちらはお好みで”とあります。すでに何もつけずに「がぶり」した筆者的には、うっすら下味も付いている気がしますが、アジそのものの味が濃厚です。 そしてテーブルにある「ヒマラヤピンクソルト」で食べてみると、素材が生きてくる感じで合います。もちろん付け合わせのタルタルやソースでも美味しくいただきました。 そして「くじらの竜田揚げ」は、魚と肉の中間的で噛むほどに味が染み出てきます。筆者世代には小学校の給食で食べた懐かしい味です。「市場食堂 せん政水産」は鯨肉の老舗「ハクダイ食品」の直営ということなので、鯨料理の美味しさは間違い無いでしょう。 店舗の外側にはテイクアウトコーナーもあり、鯨の串カツや竜田揚げ、コロッケやアジフライなどを購入できます。「アジの串揚げ」や「あじカレーパン」、「くじらカレーパン」も気になりますが、定食でお腹いっぱいの筆者は試すことができませんでした。
美味しさと満腹感で幸せな気分になって向かったのは、房総半島最南端の野島崎です。駐車場にバイクを停めて岬の先端まで灯台を横目に歩きます。先端の岩の上には白いベンチがあり、視界180°以上の太平洋が展望できます。 かなり気持ちの良い場所で、朝陽から夕陽まで望めるそうです。夕景を待ちたいところですがまだ3時間近くあるので帰路に着くことにしました。 走りと風景、それに食まで、南房総満喫のツーリングになりました。
増井貴光