ドライバーだと絶対OB! アマチュアも「狭いホールのティーショット用クラブ」があった方がいいの?
距離にこだわると目的を見失いやすい
一方で、ティーショット用のクラブは「何ヤード打ちたい」という距離にはあまりこだわりすぎないほうがいいと小倉店長はいいます。あくまで左右の許容範囲の幅の間に収まってくれる方向性が第一優先だからです。 その意味では、一般的なアマチュアにとっては、「飛ぶ3番ウッド」のようなチョイスはオススメできません。そういったクラブは、方向性よりもタテの距離をコントロールするために使うケースが多く、そもそもティーショットが苦手な人には向きません。 「たとえば普段ドライバーの飛距離が270ヤードなのに、落ちどころの傾斜や風などによっては300ヤード飛んでしまうこともあるという人が、飛びすぎを嫌ってしっかり260ヤード打つ場合に求められるのが『飛ぶ3番ウッド』のようなクラブ。ラウンド中にそういう必要性を感じたことがない人は、個人的にはあまりオススメしません」(小倉店長) なお、フェアウェイウッドやユーティリティーはヘッドが小さくて苦手だという人は、ミニドライバーという選択肢もアリ。ドライバーと3番ウッドの中間的な存在なので、試してみるとハマる人もいるかもしれません。 とはいえ14本のなかにわざわざ「専用」を用意するのは効率が悪いので、基本的にはほかの番手の中に1本、ドライバーだとプレッシャーがかかる場面で使いやすいクラブを想定しておくというのが現実的でしょう。 どんなクラブなら安心してティーショットできるのか、距離にとらわれずにそこをしっかり見極めて、ドライバーのほかにティーショット用のクラブを備えておければ、スコアメークに役立つことは間違いないでしょう。
鈴木康介