「名探偵津田」が社会現象となるほど大当たりした理由 ドッキリを研究し尽くした「水ダウ」10年の集大成
■成功の秘訣は津田のクズっぷり? 元「週刊SPA!」副編集長で芸能デスクの田辺健二氏は「名探偵津田」の魅力をこう分析する。 「いわゆる『クズ芸人』と言われている岡野陽一、山添寛(相席スタート)、酒井貴士(ザ・マミィ)らはギャンブルがメインでお金にだらしないイメージです。でも、津田さんはお金だけじゃなく女性も好きだし権力にも相当弱い。つまり、クズ芸人よりもよっぽどむきだしのクズっぷりを秘めており、それは非常に人間らしいとも言えます。彼の人間性は関西ローカルではいつもネタにされてきましたが、遅咲きの全国区デビューで手練手管の『水ダウ』と出会ってしまったことで覚醒しました。芸人を追い込むことには容赦がない同番組は幾度となく津田さんを追い込み、さまざまな企画でだまし続けた。そして、彼の知名度が全国区になりクズの人間性がお茶の間に浸透してきたベストなタイミングで『名探偵津田』を世に出したのです。この企画の成功は偶然ではなく、水ダウチームが津田さんの人間性と向き合い続けた執念の結果だと思います」 当代きってのキラーコンテンツとなった「名探偵津田」。きっと第4弾もわれわれの予想をはるかに飛び越えて、大爆笑させてくれるに違いない。 (藤原三星)
藤原三星