今のクラブでは不満? 今冬に移籍するべき欧州日本人(5)一体なぜ。突如のベンチ外…。2部で悩む日本代表
欧州サッカーも各国リーグで10試合ほどが終了し、新シーズンのチームでの序列がはっきりとわかってくる時期である。安定した出場機会を掴み充実した時間を過ごしている選手がいる一方で、監督の信頼を掴めず苦しい状況にある選手もいる。彼らは今冬に移籍するべきなのか…。今回は、今冬に移籍を検討すべき日本人選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は11月5日時点。
GK:中村航輔 生年月日:1995年2月27日 所属クラブ:ポルティモンセ(ポルトガル) 今季リーグ戦成績:3試合(クリーンシート無し) 日本のゴールマウスを守った男が苦境に立たされている。 元日本代表ゴールキーパー(GK)中村航輔は2021年に柏レイソルからポルティモンセ(ポルトガル)へ完全移籍。当初は正GKサムエウ・ポルトゥガウの牙城を崩せず、ピッチに立つことのできない時間が続いた。 しかし、2022年9月にS・ポルトゥガウが同国のポルトへ完全移籍を果たすと、正GKの役割は中村のもとへ。2022/23シーズンはリーグ戦30試合に出場、昨季は肩の怪我による離脱があったもののリーグ戦20試合に出場した。 ようやく守護神の座を射止め、充実した時を過ごしていた中村だったが、今季は状況が一変する。 その理由は、ポルティモンセの2部降格と監督交代だ。 昨季リーグ戦を16位で終え、プレーオフでも結果を残せなかったチームは、16/17シーズン以来の降格が決定。1年での1部リーグ復帰を目指して、今夏にセルジオ・ヴィエイラ監督が就任した。しかし、開幕から2ヶ月が経たないうちにヴィエイラ監督は解任に。8月末にリカルド・ペソアが後任監督に就いた。 この監督交代の余波を受けて、中村の立場は不安定なものになった。 昨季までは正GKだった中村だが、今季開幕から指揮をとったヴィエイラ前監督の元では控えGK扱い。そして、ペソア新監督の元では再び正GKに復帰した。 しかし、3試合連続で先発出場していた中村にアクシデントが発生した。第6節のペナフィエル戦の後半に途中交代をしており、その後はここまでベンチ外の状況が続いている。現時点でクラブからの負傷情報等は明らかになっておらず、続報が待たれる状況だ。 チームの2部降格、度重なる監督交代に伴う自身の立場の変化、そして負傷交代のようにも見えるアクシデント…。選手としてこれほど苦しい時間はないだろう。今冬に中村が低迷するポルティモンセを抜け出す選択をしても驚きはない。
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