「全日本大学駅伝」“伝説”のランナーが率いる皇學館大 地元・伊勢のゴールへ駆け抜ける
メ~テレ(名古屋テレビ)
11月3日、伊勢路を駆け抜ける全日本大学駅伝。東海地方から唯一出場する皇學館大学には、駅伝ファンにはあまりにも有名な“伝説”のランナーがいるんです。 東海地方からたった一枚の切符を勝ち取ったのが、皇學館大学。 ゴールの伊勢神宮にほど近く、駅伝コース沿いにある学校を2年ぶりに全日本出場に導いた立役者がいます。 去年7月から指揮を執る寺田夏生監督、33歳。 実は現役時代とある伝説を残したランナーでした。 今から13年前の箱根駅伝。1年生ながらアンカーを任されますが、ゴールまで120mのところでアクシデント、コースを間違えてしまいました。 コースを間違えながらも、わずか3秒差で10位以内のシード権を獲得。 間違えた場所が未だに寺田交差点と呼ばれるほど駅伝ファンにはお馴染みの人物です。
「若い子たちと同じ目線で競技に取り組める指導者でありたい」
去年、全日本の連続出場が6年で途絶えた皇學館。 選考会落選から1週間後、チームを立て直すべく寺田監督が就任しました。 「若い子たちと同じ目線で競技に取り組める指導者でありたい」(皇學館大 寺田夏生監督) 就任半年前まで実業団の選手として活躍していた寺田監督。 教え子に交じって走ることもしばしば。速いペースを設定した練習でも顔色ひとつ変えません。 「(選手たちの走りは)まだこんなもんか。この子たちを強くしないといけない」(寺田監督)
迷ランナーは、指導にも戸惑いが
かつて箱根駅伝でコースを迷ってしまった迷ランナーは、指導においてもまだまだ戸惑いがあるそうで―― 「学生自身で考えてもらって行動する難しさ。自主性を重視しすぎると、自由にしすぎてしまう学生もいる。迷っている部分が多いんですけど、僕自身も勉強中」(寺田監督) 単身赴任で選手と同じ寮で生活する寺田監督。離れて暮らすわが子に会えるのも1カ月に1回ほどと言います。 「長男が3歳9カ月と下の子が8カ月。子どもの成長力はすごい」(寺田監督) わが子同様、成長を楽しみにしているのが教え子たち。同じ屋根の下、選手に近い距離感で見守っています。 Q.どんな監督? 「本当に話しやすくて、なんでもしゃべっちゃう」 「接しやすい近い存在」 「今どきの子たちだなって感じ」(寺田監督)