【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第10ステージ】ファンアールトにはかなわない!初参戦の10区間ですでに3勝目
圧倒的なパフォーマンスを見せ、多彩なスキルを披露したファンアールト。ブエルタ・ア・エスパーニャ初出場ながら、第2ステージで首位に。比較的平坦な第3ステージでは首位のマイヨ・ロホを着用してスプリント勝利。第7ステージでは人数の少ない集団を支配して優勝。そしてこの日はガリシアの山岳で攻勢に出て、パシェを手玉に取って最終的に打ち負かした。
「逃げ集団に入るのが当初の目標だったけど、最初の上りで苦戦した。あきらめかけたけど、頂上直前でもう1回トライした。それでも、後続との差はわずかだったので50km戦わなければならなかった。正直に言うと、それが僕に有利に働いたと思う。というのもステージ終盤になると僕と一緒に逃げていたクライマーたちの脚は疲れきっていた。それで勝てたんだ」(ファンアールト)
「どんなステージでも勝てるかって? それはちょっと大げさだと思うけど、いろいろな強みを持つトッププロ選手たちとレースで戦えることがうれしい。そして、レース終盤で勝負できる状況になれば、いつでもチャンスがある。今日もすごくクールな勝利をゲットできたと思う。先頭で激しい戦いをしたので山岳賞ポイントをたくさん獲得したけど、僕の目は間違いなくグリーンジャージに向いていて、山岳ジャージにはまったく向いていない」(ファンアールト)
ステージ6位を先頭とするメイン集団は5分31秒後にフィニッシュ。この中にオコーナー、ログリッチらもいてこの日は総合成績の上位選手に変動はなかった。
「結局、完璧なシナリオになってくれた。スタートは本当に厳しく、逃げ切り選手が確定するまでに時間がかかった。トップ10の選手の多くが逃げたいと思っていたはずで、今日はスタートをうまくコントロールできたと思う」とマイヨ・ロホを守ったオコーナー。
「他のチームはポジションを守ろうとしていたので、チームは全開で下り坂を走った。2回目の山岳ではペースがかなり速くなったけど、その後は一段落した。まずは総合1位を守ることが大事だった。明日のフィナーレはもう少し決定的になると思う。最後の峠は難しいのでどうなるかわからない」(オコーナー)
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